政治そのほか速
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「高荷恵」は、会津藩の高名な医者の家に生まれ、家族全員が医者という家柄です。アヘンの製造密売をおこなう医者の助手をするようになりますが、恵はその事実を知りませんでした。そしてその医者が「武田観柳」に殺され、その製造工程を知る恵は捕らえられてしまいます。
「生きていれば家族に会える」と信じて、彼女はこれまで生きてきました。観柳はどうしても製造工程を白状させるためにあらゆる手を使いますが、間一髪で恵は剣心達に助けられます。ここから彼女は神谷道場に身を寄せ、道場のかかりつけの医師の助手をしながら生活していくことになります。今回は、そんな彼女の魅力に迫ってみたいと思います。
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■藩内では有名な医者家系
高荷家は、会津藩では知らないものはないといわれるほどの有名な医者の家系で、特に恵の父親は、一家総出で脱藩してまで当時の最先端であった蘭学を長崎まで学びに行くような熱心な人物でした。当時、脱藩は相当の覚悟がなければすることができず、再び藩へ戻ることができたのは、医者としての実力と、それまで藩政に対して尽力してきた人物だからこそ。恵もその時、同行していたはずですが、当時のことについて彼女は多くを語ることはありません。
■家族に再び会えると信じている
会津戦争で家族が散り散りになってしまった恵は、自分が生きていればきっと家族と再会を果たすことができると信じてやみません。しかし、父親はすでに戦争で戦死した報を受けており、兄弟と母親が行方不明という状態になってしまい、恵自身も流れるように各地を転々としていたといいます。彼女が家族と再会できるとすれば、医師として活動するなかで、人づてに家族も同じように活躍していることを耳にする機会があると考えたからでしょう。様々な苦悩が彼女を襲いますが、家族への想いでこれを乗り切ったことは、彼女の前を向く意志の強さを物語っています。
■密かに寄せる剣心への想い
剣心達に助けられてから、恵は密かに剣心に想いを寄せるようになりますが、剣心が薫へ想いを寄せていることに気付き、自ら想いを告げることなく身を引きます。剣心が一人京都に向かう時にも、別れを告げられた薫に対して「さよならも行ってもらえなかった人の気持ちなんてあんたにはわからないんだから」と薫を叱咤し、その後も薫が気持ちで折れそうな時にも、恵は「あんたがしっかりしなきゃダメでしょ」と気持ちを後押しします。…