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『マトリックス』のラナ・ウォシャウスキー&アンディ・ウォシャウスキー姉弟監督による最新SF大作『ジュピター』(3月28日公開)に、SF映画の巨匠、テリー・ギリアム監督がゲスト出演していることがこのほど、明らかになった。ウォシャウスキー姉弟からの熱烈なオファーで実現したもので、ギリアムは「私は前から彼らのファンなんだよ。彼らは頭がいいし、実に素晴らし作品を作る」と出演への喜びを語っている。
『ジュピター』に出演したテリー・ギリアム
ギリアムは英コメディーグループ、モンティ・パイソンのメンバーで、『未来世紀ブラジル』(85年)、『12モンキーズ』(95年)などのSF映画を手がけてきた巨匠。『ジュピター』は、『スターウォーズ』『2001年宇宙の旅』といったSF名作へのオマージュが所々に盛り込まれており、ウォシャウスキー姉弟からの「『未来世紀ブラジル』風の世界で、化石みたいな役人をやってほしい」というオファーを受けて、出演を快諾した。
今回演じるのは紋章印を管理する大臣役で、そのキャラクターは彼の代表作『未来世紀ブラジル』を彷彿とさせる。茶目っ気たっぷりにコミカルな演技を見せたギリアムは「気難しい老いぼれじいさんを演じるのはけっこう楽なもんだよ。かがんで、背中を丸めて、ヘンテコな声でしゃべり始めたら出来上がりだ。私がカメラの前で何かしたのは実に久しぶりだった」と、見所をコメントしている。
なお、ギリアム監督は74歳になった今も精力的に活動。今月には、近未来を舞台に描いた新作『ゼロの未来』(5月16日公開)で5年ぶりの来日を予定している。
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