華の都、仏パリで11日まで開催されている恒例のファッションウィーク。そこで、80年代から活躍しているスーパーモデルのナオミ・キャンベルが、日本でも人気のモデル、カーラ・デルヴィーニュを大勢の前で叱咤し、キャットファイトを展開したと報じられた。

リアーナとクリス・ブラウンの今カノ、TwitterとFacebookでキャットファイト

　米紙「ニューヨーク・ポスト」日曜版付録雑誌の「Page six」によると、ナオミとカーラのキャットファイトが起こったのは3月8日夜。ロシア人富豪で編集者のダーシャ・ジューコワが開催したパーティーでのことだった。目撃者によると、「カーラがリアーナについてネガティブな発言をしたことにナオミが激怒」していたそうで、「ナオミはカーラに対して、リアーナのことを見下す“無礼者”だと言い放ち、ヒステリックに怒鳴り散らした。そして、カーラのことを突き飛ばしたが、カーラも負けじとナオミを突き飛ばし返した」とのこと。カーラはナオミのヘアエクステンションを引っこ抜こうとわしづかみにしたという。エクステンションは頑丈に装着されていたようで外れなかったが、彼女は過度なエクステンションとカラーリングで自毛が残り少ない悲惨な状態。カーラに引っ張られたことにより、頭皮に相当なストレスがかかったのではないかと懸念されている。

　今や米を代表する歌姫リアーナは、今回のパリ・ファッションウィークにも来ており、ナオミやカーラと一緒にいるところを目撃されていた。3人はこれまでにも各地で開催されるファッションウィークで顔を合わせており、昨年9月にはニューヨーク・ファッションウィークで一緒にパーティーに参加している。カーラはその時の写真をインスタグラムにアップしており、3人そろってドヤ顔を披露。インスタグラムには、リアーナとのツーショット写真や、「超最高！」というコメントを添えたナオミのバーバリー広告写真も投稿しており、カーラにとって「リアーナは仲良しセレブ」「ナオミは尊敬する先輩」なのだとみられていた。

　だが、ナオミは8日のパーティーで一方的に意味不明なことをギャーギャーわめき立てていたそうで、カーラは「アタシとリアーナは何の問題もないのに、なに言ってるの!?」と大いに戸惑っていたとのこと。突き飛ばし返したり、髪の毛を引っ張ったりと応戦しながら、「どっかに行ってよ！　アタシの近くに来ないで！」と悲痛な声で訴えていたとも伝えられている。

　今回、キャットファイトが繰り広げられたパーティーはゴージャスなもので、会場は身動きが取れないほどすし詰め状態だったことから、突き飛ばしたのではなく「移動するために押す形になった」のではないかという情報も出ている。「ナオミは、カーラら旬のモデルたちと一緒のテーブルにいたダコタ・ファニングと会話をしていた」という別の消息筋の証言もあり、大声で話していたのが怒鳴っているように見えたのではないのかと疑う声も。

　「カーラとナオミのキャットファイト」はパリの街で瞬く間に広がったそうで、ナオミがその後顔を出した別のパーティーでも、その話題で持ちきりだったとのこと。ナオミは弁解や反論することなく、にんまり笑いながらみんなのウワサ話に耳を傾けていたそうだ。なお、ナオミはこの報道が流れた翌10日、Twitterで「カーラ・デルヴィーニュとアタシがケンカしたって話、どこからきたのかしら！　まったくの嘘よ。ウワサなんて無視してちょうだい」と否定。だが、ネット上では「短気で暴力的なナオミだから事実だろう」という意見が大半を占めている。

　ナオミは2000年に元アシスタントから「携帯電話を投げつけられるなどの暴行を受けた」と訴えられ、和解金を支払い、感情をうまくコントロールできるようになるというアンガーマネジメントクラスのリハビリ治療を受けることで合意した。しかし治療は功を奏さず、06年までに別のアシスタントやメイドから次々と「暴行を受けた」「モラハラされた」と訴えられるハメに。それでもナオミは「ナオミ、ぶって！」とプリントされたTシャツを着て外出するなど、ふてぶてしさをみせた。06年にニューヨークでメイドにケガを負わせた裁判で有罪となり、ごみ収集施設で奉仕活動を行いながら反省していると発言。だが、08年にロンドンのヒースロー空港で荷物が紛失したと激怒し、警察官を襲うなど大暴れ。逮捕され、裁判で有罪なり、トラブルまみれなのだ。

　ナオミは一連の暴行事件について、「自分が感情をうまくコントロールできないのは、父親に捨てられたから」だと説明。「罪は認め、悪いことは直そうと努力しています。少しずつだけど成果はあるし頑張ってるわ」と語っていたが、世間は「ナオミの短気に暴力は生涯直らないだろう」と冷ややかな目で見ている。

　今回の騒動についてカーラは、キャットファイトを否定するナオミのツイートを拡散しただけで、ノーコメントを通している。世渡り上手なカーラのことだから、このままスルーする可能性が高そうだ。「触らぬ神に祟りなし」と、これ以上ナオミに関わらないようにしているのかもしれないが、これまでのナオミのトラブルを考えると、それが賢明な方法だといえよう。