政治そのほか速
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4月から民放各局で計6本のレギュラー番組が決まったマツコ・デラックス(42)。ゴールデンから深夜まで、さらにCMも含めれば、マツコをテレビで見ない日はほぼない。
一時、「オネエ系タレント」がテレビ界を席巻。多種多様な人たちが番組ジャックしていたが、「増えればいずれ淘汰される」のはどんな業界も同じこと。オネエ界はマツコの独り勝ち状態になった。オネエ系は存在が個性の塊。そこに言葉やしぐさが加わることで強烈なインパクトを与える。マツコは特に際立っている。女装家にしてあの体形。なによりもマツコは弁が立つ。
「毒舌というが、的を射た意見をズバリと言い切るので好感度も高い」(番組スタッフ)
しかも、政治に芸能、下ネタ。最近は「食べる姿も面白い」と、どんなジャンルでも独自の見解で話せて、見せる要素まである。見る者が共感を得るから視聴率も取る。結果、仕事が増える。「なんでこの人がこの番組に出ているの?」と首をひねる起用とは違う。
マツコ人気は陰りの見え始めた「イケメンブーム」の裏返しのようにも見える。
「美女は3日で飽きる」という言い方があるが、イケメンも次から次へと似たようなタイプが出てきても次第に同じに見えてきて個性が薄れ、飽きるのも早くなる。
大相撲人気を支える「スモ女」の存在が話題だが、イケメンや草食男子の対極にあるようにも思える。最近、バラエティーで人気の元柔道家・篠原信一もしかり。日本柔道代表選手として活躍した篠原。巨体にして強面の顔なのに言葉もしぐさもおちゃめ。このギャップが「母性本能をくすぐる」と女性からの支持も高い。
オネエ系タレントは一過性で終わりやすいが、マツコブームはまだまだ続きそうな気配。テレビに出始めて10年になるマツコ。私生活は依然、謎めいたままだが、今や「どこの誰だが知らないけれど、誰もがみんな知っている」タレントである。
(ジャーナリスト・二田一比古)