政治そのほか速
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ホストにとって個人ブランディングは避けて通ることができない課題です。たとえばお客様が10万円のシャンパンを入れたとき、高いと感じるか安いと感じるかは接客するホストの価値次第です。「この人と飲めたから安かった」のか「10万円は高すぎた」のか、ホストのブランド力で相手の心理が変わります。売れているホストは皆この価値の出させ方に長けています。
これはどの仕事でも当てはまる法則でしょう。営業職や接客業でも「この人だから買いたい」と思わせる、その人自体に価値を感じさせる事が大事なのです。
ここまで書くと、ひょっとしたら個性的な人でないとブランディングはできないと思うかもしれません。しかしそれは違います。誰でもオリジナルの魅力があり、探せば見つかるものです。その証拠に私たちのグループではすべてのホストに個人ブランディングのワークを行い、その上でお店に出ています。
個人ブランディングの基本は自己の検証です。自分を理解していないうちに「自分はこうありたい」というよりも「今の自分」を客観的に観察して、その上でどう見せるかを考えるのです。
まず一つは見た目です。かっこいいか、かっこ良くないかではなく、どんな角度のどんな姿、表情が魅力的か、鏡を使ったり先輩のアドバイスを受けたりして常に見られている意識を持てるようにします。
もう一つの要素は行動です。苦手なお客様と得意なお客様を相手にしたとき自分がどんな行動をとるか、相手の仕草や反応はどうか、言葉を使って明確化します。
自分を客観的に理解できると自信がつきます。自分の曖昧な感覚ではなく人の目から見てどうかを把握でき、何をすれば自分が良く見えるかがわかるからです。
それは人それぞれ違いますし顔でなく話術かもしれませんし、積極的なアプローチではなく優しい受け身の姿勢かもしれません。それぞれの個性で必ずブランディングが可能です。
「この個性が自分の魅力なんだ」とわかれば人は迷わなくなります。迷いのない接客はお客様に安心感を与えます。ホストであればどんどん成績を上げていける状態です。ここまで来れば「個人ブランディング」に成功したといえます。
■冬月翔(ふゆつき・しょう) 1984年1月9日生まれ。2012年に歌舞伎町にホストクラブを3店舗同時にオープンし話題に。飲食店や美容業など20数店舗を展開するグループを経営。さまざまな企業にアドバイスをすることも多く“コンサルホスト”とも呼ばれている。