女優の土屋太鳳が主演する平成27年度前期の連続テレビ小説『まれ』の、第1週完成試写会が渋谷の同局にておこなわれ、土屋をはじめ、松本来夢、大泉洋、常盤貴子が出席した。本作は、石川県の能登地方が舞台だが、主人公の津村希（まれ）自身は地元出身ではなく、小学生の時に引っ越してきたという設定。この能登で、ヒロインが自分の夢をみつけて成長していく姿を描いていく。
　
　土屋は、「今日見ていただいた第1週は、地元の方々からたくさんの愛情をいただいて、撮影をしたものです。能登では不思議な呼び方で“たおまれちゃん”なんて呼び方をされたのですが、その響きもとても温かくて……。「能登はやさしや土までも」という言葉がありますが、本当にその言葉そのものの能登でした。ちびまれちゃんこと来夢ちゃんがすてきなスタートを切ってくれたので、それを私がしっかり引き継ぎ、“希”を心に刻んで撮影を踏ん張っていきたいと思います」と語った。ヒロインの子ども時代を演じた松本は「現場での皆さんの優しさを思い出すと、感謝の気持ちで胸がいっぱいになります」と笑顔を見せた。
　
　また、父・津村徹役の大泉は、「『まれ』という作品はとても明るく、見ていると元気になれます。そして不思議な涙というか、僕なんかはたいていは悲しくて出る涙が多いのですが、何かすごく爽やかに元気に涙が出る作品だなぁと思っています。今ここにいるメンバー以外も、とても楽しい共演者ばかりで、撮影現場がいつも笑いに包まれています。そして、この楽しい雰囲気が毎朝、画面をとおして日本中の皆さんに伝わってほしいと願っています」と述べた。
　
　そして、母・津村藍子役の常盤は、「私が能登で乗ったタクシーの運転手さんなんか「泥棒さんにまで優しくするんだから、困っちゃうわいねー」って言っていたくらい、能登の方は本当に大らかなんです。そんな雰囲気がドラマの随所によく出ていていると思います。今後、能登編から横浜編になっても、ずっと明るくドラマが進んでいきます。私たちも、みなさまの朝を明るくできたらと思って撮影をしていきます」と意気込みを語った。連続テレビ小説『まれ』は、3月30日（月）からNHK総合ほかにてスタートする。
　
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