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「天災は忘れたころにやって来る」の言葉で知られる物理学者で随筆家寺田寅彦(1878~1935年)が、歌人で物理学者の石原純に宛てた書簡が21日までに見つかっていたことが、高知県立文学館(高知市)への取材で分かった。
「人間の感覚を無視するよう」に発展する当時の理論的な物理学の限界や矛盾を指摘した内容で、同館の永橋禎子学芸員は「寅彦の思考の過程が分かり興味深い」と話している。
文学館によると、書簡は1917年1月27日付で、東北帝国大(現東北大)の教授だった石原に返信したもの。2人とも東京帝国大理科大学(現東大理学部)の出身。