昨年３月に第１子を出産して産休中だった、関西テレビの藤本景子アナウンサー（３７）が３月３０日スタートの夕方の３時間ニュース番組「ゆうがたＬＩＶＥ　ワンダー」（月～金曜、午後３・５０）のメーンキャスターとして復帰することになり、１６日、大阪市の同局で会見した。

　藤本アナは関西の芸人相手にひけをとらないトーク力を持つ同局の看板アナで、１３年秋に産休に入るまで、同局の主力番組「よ～いドン！」「たかじん胸いっぱい」などレギュラー５本に出演していた。

　今回のニュース番組は、視聴率低迷からの脱却を目指す同局が４月改編の目玉として、過去１０年間続いた「スーパーニュースアンカー」を新番組に切り替え、看板の藤本アナに託した。

　会見で、自身初となる報道番組での起用に、藤本アナは「最初はよーしやってやるぞ！とは思わなかったですね」と持ち前の本音トーク。「ぱっと（質問に）返せる力も衰えてるので、リハビリと思って聞いてください」と笑わせながら、育児との両立について悩んだことを明かした。

　夕方ニュースを担当すれば、子供と夕食をともにすることができなくなるなど、育児中の女性にとっては厳しい環境となる。

　「リアルな話、預けるところに、夕食のお世話もお願いするしかない」と明かしたうえで、藤本アナは「女性が仕事を理由に子供をあきらめる、子供を理由に仕事をあきらめることがなくなればと願ってまして、私はその努力をするチャンスに恵まれたと考えました」「平日の夕食は別々になるけど、私が一生懸命生きていることが、将来この子が悲しかったと思うことにはならない、との結論に至りました」と決断に至った経緯を説明した。

　「１５年後に、うちの息子がめちゃめちゃグレたら、晩ご飯は一緒に食べるべきだと語り継いでください」と笑顔で語った藤本アナ。

　新番組については「他局を意識してみても、どうすることもできませんから」と報道番組に初挑戦であることも武器にしたいという。在阪他局の夕方ニュース番組が、しばしば橋下徹・大阪市長と報道内容を巡りバトルを繰り広げていることを聞かれると「私は橋下さんと仲良くします。（大阪都構想が住民投票に向け）大事な時期になるので、批判より勉強させていただこうと思ってます」と語っていた。