政治そのほか速
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2010年の韓国デビューから、トップアイドルグループとして全速力で走り抜けてきたINFINITE。昨年は個々の活動、派生ユニットでの活動を行うなど、多岐にわたって活躍。そのため2014年はINFINITEとしての単独ライヴを日本で行うことがなかった。 2月21日、22日と東京・代々木競技場第一体育館で開催された『2015 INFINITE Japan Tour“DILEMMA”』では、そんな完全体のINFINITEを待ち望む超満員のINSPIRIT(INFINITEファンの呼称)で埋め尽くされていた。
INFINITE 選抜ユニット・INFINITE Fからコメントが到着!!
会場に心臓音が鳴り響き、ボルテージが上昇していく中、メンバーがシルエットで映し出されると、絶叫にも似た歓声が沸き起こる。そして、ステージ中央に7人が集結すると、ピアノのイントロが流れ、約1年ぶりのINFINITEのライヴは「Back」からスタート。各々の伸びやかな歌声を聴かせた後、加速するビートに合わせ、彼らの代名詞といえるカル群舞(体を曲げる角度、指先の動きまで完璧な刃物のように合わせるダンス)で約1万人を魅了。続く「BTD(Before The Dawn)」ではサソリダンス、さらに「Paradise」では、タンクトップ姿で鍛え上げられた肉体を披露しながら、息の合った激しいパフォーマンスで、1年というお互いの隙間を埋めた。
「みなさんに会えなかった1年間、メンバーそれぞれが忙しい日々を過ごしていました。みなさんと過ごすこの時間がすごく恋しかったです」(エル)
「僕たちに会いたかったですか?僕たちはみなさんより2倍、いや、3倍以上会いたかったです」(ソンジョン)
「久しぶりに会ったからって、気まずくなったり、嫌いになったりしていないですよね?」(ソンヨル)
この日は、現時点でのINFINITEの集大成といえる、新旧、色とりどりのナンバーを披露。爽快なミドルナンバー「Julia」では7人がセットに座りながら、新境地を見せたR&Bチューン「Diamond」ではスタンドマイクを前にしっとりとした歌声を聴かせ、ダンスで圧倒するのみならず、歌声でも呼吸を揃え、各々の高いスキルを見せた。
高いスキルといえば、各自のソロ(ユニット)コーナー。トップバッターを飾ったウヒョンは、SHINeeのキーとのユニットToheartの楽曲「You’re My Lady」を艶やかなボーカルとダンスを放ちながら、黒のスーツでスタイリッシュに演出。ドンウとホヤによるユニットINFINITE Hは、現在、韓国で旋風を起こしている「Pretty」を日本語を織り交ぜ披露。2トーンのラップとダンスマシーン2人による自由度の高いダンスで、カラフルな空間に染め上げた。またソンギュは、皮ジャンをまとい、ハイブリッドなロックサウンド「Shine」を展開。ファルセットを多用した丸みを帯びたソンギュの歌声が、会場中に心地良く響き渡った。そして、ソンヨル、エル、ソンジョンによる青春ユニットINFINITE Fは、純白なジャケットが象徴するように「恋のサイン+My Girl」でキラキラとした爽やかさと愛嬌をふりまいた。
パフォーマンスではクールに、男の強さ、しなやかさを提示しつつも、MCでは一変して20代前半の男子の無邪気な姿に変貌。ウヒョンがクマムシの「あったかいんだからぁ♪」を披露すると、メンバー全員に飛び火。7人+約1万人による「あったかいんだからぁ♪」を見せてくれた。また8.6秒バズーカーのネタを「ちょっと待って~ちょっと待って~み~な~さん」(ソンギュ)とアレンジするなど、メンバーのユーモア溢れるトークでINSPIRITのハートをキャッチ。そんなギャップもまた彼らの魅力である。そして後半には、ツアータイトルにもなっている布袋寅泰とのタッグ曲「Dilemma」をグルーヴ感たっぷりの歌とダンスで貫禄十分に披露。まさに今、彼らはアイドルグループからアーティストへと進化を遂げている最中であることを見せつけた。
今回は生バンドが導入され、全体的に重厚感漂うロックなサウンドへと昇華。メンバー一人ひとりが、この1年間のさまざまな活動を通して、アーティスティックな感性を磨き、表現者として大きな飛躍を果たしていたのが印象的であった。
「僕たちは約1年ぶりに日本でコンサートをしたわけですが、みなさんの記憶の中で僕たちがいなくなったのではないかと思って、このコンサートが決まってから、毎晩心配で眠れませんでした」(ホヤ)
「僕たちがきっかけとなって病気が治ったり、性格が変わったという話を聞きますが、光というのはそんな気がします。僕たちはステージでライトを浴びていて、それをみなさんに温かい気持ちとして伝えられるのだと思います。そして、そんな存在になれることに感謝しています」(ドンウ)
「近いうちに新しい曲でお会いすることができると思います。それまでみなさん僕たちを忘れないでください」(ソンギュ)
そして、「僕たちはいつも一緒だという気持ちを込めて最後の曲を歌います」(ウヒョン)と、壮大なバラード「Together」を7人はINSPIRITへ向けて丁寧に歌い上げ、感動の中、2時間半に渡ったステージは幕を閉じた。今年は5周年。彼らにとって、紛れもなく大きなターニングポイントとなるだろう。このライヴを見てそう確信したのだった。
文/星野彩乃