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社内外の下っ端にも丁寧に接するから、強いビジネスパーソンになれる

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社内外の下っ端にも丁寧に接するから、強いビジネスパーソンになれる

 社内外の下っ端にも丁寧に接するから、強いビジネスパーソンになれる

 

 春の足音がそこはかとなく聞こえてくる3月、いかがお過ごしでしょうか。

 ぜひ新年度を迎えるにあたって、若い会社員の方々と共有したいことがあります。
 筆者自身が会社員生活3年なので、ほとんど同じ立場から語るだけですが、大切なことがあります。

 下請けだろうがなんだろうが、社外の下っ端の人に偉そうにしている人は、いつか足元を無様にすくわれるのです。

なぜ「会社としての立場が低い取引先の人」をぞんざいに扱うのか

 会社生活をしていて「立場が人を変えることは本当にある」と痛感しています。知り合いがネタとして話してくれました。

 幼い頃の友達がお得意様の企業に1年遅れで入社してきて偶然、再会。
 最初はこちらの営業にも丁寧に接してくれていたのに、しばらく経つとめっちゃ横柄になっていたと。

 仲良しこよしをするべきと言いたいのではありませんが、単純に「なぜ横柄になる必要がある?」と思います。震えます。

 その他、例えば、自分の年齢(若い)を知った途端に態度を急変させる会社員に会ったことはないでしょうか。そういう人に限って年次のある相手にはペコペコします。
 ものすごくダサいですね。単純に。
 そのとき、若い会社員は思うわけです。

 「わたしが出世したらコイツには絶対に仕事はやらねェ」と。

社内外問わず、人には丁寧に接してよ、自分のために

 そもそも経営者でもない限り、その企業に所属しているだけの人間が会社の看板を盾にして偉そうにする神経がよくわかりません。
 多少、気が大きくなってしまうのは十分に理解できるのですが、個人的には「裏でボロカスに言われること」が怖いので、仮にお金を払う側だったとしても偉そうにできません。

 偉そうにできるのは想像力がないのか、気が強いからなのかはわかりませんが、少なくとも筆者のような小心者にはできない芸当です。

 若い会社員のアナタにはぜひ言いたい。
 社内外を問わず、下請け企業だろうが下っ端だろうが、社内外問わず人には丁寧に接してくれ、自分のために、と。

社内の下っ端に丁寧に接するのは社内環境を整えるためのリスクヘッジ

 誰にでも丁寧に接しないと、将来的に自分が損をします。

 社内から考えますが「ボロカス言いながらコキ使っていた後輩が、しばらくすると出世して自分より立場が上になっていた」なんてことは、どこにでもある話です。

 そのとき、やり返されるとまではいかずとも、死ぬほどバカにされます。
 立場が上にならなくても、その後輩が優秀な子で、仕事ができるようになったとき、アナタはとても惨めな思いをするでしょう。人間性が欠如していない限り、仕事ができる人を悪く言うことは、周囲が許さないからです。

社外の人に丁寧に接するのはビジネスチャンスを狭めないためのリスクヘッジ

 ここからが大事です。
 意外と忘れがちな事実ですが、社外の人も自分と同じように出世していきます。
 人事制度の違いから圧倒的に早いスピード感で出世していくこともあります。

 どうでしょうか。ぞんざいに扱っていた取引先の下っ端が、気付いたら決裁権を持つようになっているとしたら。
 アナタの立場が危ぶまれます。

 逆に言えば下っ端の頃から丁寧に接していれば、相手も人ですから覚えています。良い計らいをしてくれる可能性は十分にあります。

 また、転職して別の企業や業界で立身していくこともあります。これもビジネスチャンスを広げるきっかけになるでしょう。

 だから取引先の下っ端の人にも丁寧に接する必要があるんです。
 そもそも取引先の人同士は繋がっていますから、下っ端の人をぞんざいに扱っていたら他の人にもわりと伝わっていますしね。信用されにくくなります。

ゆとり的な考えだと批判されたとしても丁寧に接することは正しい

 会社としての立場の違いは当然ありますが、人としての立場の違いなんて存在しないと思ってください。
 こういった意識を持ってこなかった昭和の働き方が、労働環境をおかしくしています。平成ベビーの会社員の働き方は

 ビジネスをわきまえた上で、誰にでも丁寧に接する

 ことだと思います。この考えのなさがパワハラやら何やらを生みます。

 ゆとり的な考えだと批判されるかもしれませんが、ゆとり的な考えが労働環境を良くすることもあるのではないでしょうか。
 ていうか、丁寧に接したところで誰も損しませんね。立場を利用して相手をぞんざいに扱って得る満足感なんて下劣の極みです。

 人を大事にする人は、縁に恵まれます。
 人の縁を大事にする人は、ビジネスチャンスにも恵まれます。
 それ即ち、「強いビジネスマン」になるための一歩です。

 ウェッティな人間関係が動かすのが日本の会社ですから、大切なことです。

 ※画像は本文とは関係ありません

 武野光
 平成2年生まれ。「TOEIC未受験」「サークル未所属」「友達の数が片手未満」といった状況から就職活動に挑み、その体験から得た教訓をつづったブログ『無能の就活。』が大きな反響に。現在はサラリーマンと兼業で作家活動を行う。著書に『凡人内定戦略』『凡人面接戦略』(中経出版)、『就活あるある ~内定する人しない人~』(主婦と生活社)など。マイナビ2016でも、マンガ『キミ! さいよー』(石原まこちん/小学館)内で、一言コラム平成ベビーの就活用語辞典掲載

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