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◆競泳 日本選手権第4日(10日・辰巳国際水泳場)
日本女子のエース、渡部香生子(18)=JSS立石=が200メートル個人メドレー決勝で自身の日本記録を0秒77更新する2分9秒81をマークして3連覇を達成。この種目での世界水泳(7月開幕、ロシア・カザニ)代表を決め、50、100メートルの平泳ぎに続く3冠を飾った。残すは昨年のパンパシフィック選手権で金メダルを獲得した本職の200メートル平泳ぎ。女子では02年の萩原智子以来13年ぶりとなる4冠へ王手をかけた。
電光掲示板を見上げた渡部は、右手で水をたたきガッツポーズを繰り返した。「本当にうれしい。ずっと挑戦しながらできなかった10秒切りを達成できました」。世界選手権決勝進出も見える好記録に、歓喜のハスキーボイスを絞り出した。
本音は「後半の平泳ぎと自由形で追い上げることが快感」。だが、迷わず快感より記録を選んだ。最初のバタフライで日本記録ペースを0秒70上回り、続く背泳ぎで1秒37の貯金を作った。苦手の前半を首位で折り返し、あとは一人旅。竹村吉昭コーチは「バタフライが一番下手。もう少し泳げるようにさせたい」と伸びしろを指摘した。
「世界に対しての思いは平泳ぎの方が強い」と認める。今は個人メドレーが、いい息抜き。「平泳ぎばかりだと気が詰まる。メドレーは気分転換になるし、いろんな種目に挑戦することで選手として強くなる」。相乗効果を生み、この種目でも世界相手に戦えるところまで来た。
4月に早大スポーツ科学部に入学。鍛え上げた体は一回り大きくなった。「身長また伸びた?ってよく言われるけど、伸びていないんです。多分、肩幅が大きくなったからそう見えるだけ」と笑う。プールでは敵なしのクールビューティーも、普段は家族思いの心優しい18歳。多忙な日々の合間を縫い、2月21日の妹・千夏さんの15歳の誕生日には都内の実家に1泊だけしてお祝いをした。
残りは昨年のパンパシフィック選手権、アジア大会と金メダルを獲得した大本命の200メートル平泳ぎ。「3冠できたことは自信になるし、つなげたい。一番大事なレースなので、しっかり集中していきたい」。女子では13年ぶりの4冠選手として、世界選手権でチームジャパンを引っ張る。(高木 恵)