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バセク・ポスピシル戦で強烈なリターンショットを放つ錦織=6日、バンクーバー(EPA=時事)
エースが役割を果たした。快勝した錦織圭はチームメートから笑顔で迎えられた。
第1試合では伊藤竜馬が世界6位のラオニッチに完敗。流れはカナダにあったが、ツアーで勝利を積み重ねている錦織は、堂々といつも通りのプレー。ただ、試合序盤でも大事なポイントを取ればガッツポーズをつくり、普段よりちょっぴり気持ちを表に出した。
ポスピシルとは初対戦。抑え気味のストロークでも、相手のミスを誘った。第2セットをタイブレークで制すと、ブレーク合戦となった第3セットの後半は、第9ゲームをラブゲームでキープして試合を締めた。凡ミスは錦織の38に対し、相手が65。「きょうは安定したプレーができたと思う。しっかりチャンスをものにできた」とうなずいた。
デ杯ならではの鳴り物を使った応援。第1サーブと第2サーブの間にも客席から大きな声が飛ぶなど、集中するのが難しい状況だった。それでも「デ杯はホームが有利だが、チームや(日本の)お客さんがサポートしてくれてうれしかった」。存分に世界4位の貫禄を見せた。 (バンクーバー時事)