バヒド・ハリルホジッチ氏　サッカー日本代表新監督（ＥＰＡ＝時事）

　 　サッカー日本代表の新監督に前アルジェリア代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏（６２）＝ボスニア・ヘルツェゴビナ＝の就任が１２日に正式決定した。同日、東京都内で開かれた日本サッカー協会の理事会で承認された。
　　日本協会はスペインでの八百長疑惑が浮上したハビエル・アギーレ前監督（メキシコ）を２月３日に解任。技術委員会が中心となって後任人事を進め、昨年のワールドカップ（Ｗ杯）ブラジル大会でアルジェリアを初めて決勝トーナメントに導き、フランスのクラブなどでも指導実績があるハリルホジッチ氏と条件面で基本合意していた。
　　日本代表は２７日にチュニジアとの国際親善試合（大分）を控えており、ハリルホジッチ新監督が指揮を執る方向で、就労ビザの取得手続きなどが行われている。　
　◇ハリルホジッチ氏の略歴
　　バヒド・ハリルホジッチ氏　現役時代はＦＷとして活躍し、フランスのナントで同国１部リーグ得点王に２度輝いた。旧ユーゴスラビア代表としては３２試合で２０得点を記録し、８２年Ｗ杯スペイン大会に出場。指導者としてはフランスのリールを率いて１部昇格１年目の００～０１年シーズンに３位に入り、リーグ最優秀監督。パリ・サンジェルマンでフランス杯制覇。代表チームでは０８年から１０年までコートジボワールを率い、１４年Ｗ杯ブラジル大会ではアルジェリアを初の決勝トーナメントに導いた。６２歳。フランス在住。ボスニア・ヘルツェゴビナのヤブラニツァ出身。