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マーリンズのオープン戦開幕日となった3月5日。マ軍レドモンド監督の会見で、単刀直入「イチローは400打席を得ると思うか?」と聞いた米国人記者がいた。昨年ヤンキースでは385にとどまった打席数を念頭に置いての質問だったと思われる。
[写真特集]メジャーリーガー イチローの軌跡
指揮官は、「うーん。それは、分からないなあ」と否定も肯定もせず、「イチローの打席数が一体、どれくらいのものになるのか。それは、若いレギュラーの外野陣がいかに健康な状態を保ってシーズンを送るかに大きく関わってくると思う」と語るにとどまった。
レドモンド監督は「外野ならどこでも任せられるし、代打や代走でも毎日イチローを使うプランは立てられる」と語るが、やはり、注目はイチローの打席数。メジャー通算3000本安打に、あと156本に迫っているベテランが、今季、一体、何打席立つことができるのかは、日米のメディア、ファンにとって大きな関心事だ。マ軍とオプションのない単年契約を結んだイチローが、今季中、確実に金字塔を打ち立てるかどうかは、その打席数に大きく関わってくる。
イチローは昨年385打席で102本の安打を放った。仮に3割打つとして、400打席でも安打数は120本の計算になる。これでは、今季中の大台達成には至らない。「3割」は漠然とした数字だが、156本打つためには、計算上、最低でも520打席は確保したいところだ。
チーム構想では右翼スタントン、中堅オズナ、左翼イエリッチの外野レギュラー布陣は定石だ。彼らが故障なく調子を維持していれば、イチローの先発機会は基本、レギュラー陣の休養日に限られる。途中出場となると、ナ・リーグだけに先発投手の球数が増えたり、劣勢の展開だったりすると代打で打席を稼ぐケースも増えるだろう。また、若いレギュラー陣が故障や不振に陥って定位置を奪うシナリオもあるだろう。
昨年のヤンキースの外野起用は述べ24人と分散していた。“第5の野手”という立場だったイチローは、例え、主力の休養日でもソリアーノやクリス・ヤングらと先発を分け合う形となり、優勝戦線から脱落した夏場以降は若手が試される起用も多かった。
一方、昨年のマーリンズの外野起用は述べ17人。13日のオープン戦でも左翼を守り、全ポジションOKを示しているイチローは、一手にその穴埋めを引き受ける方向で期待されている。
ヤ軍ジラルディ監督は、「左対左」を頑なに避け、左腕からチームで最も打っていたイチローを断固として起用しなかったが、レドモンド監督が一味違う采配をみせれば、そして、チームが優勝争いに加わり、若手に切り替える事態を避けることができれば、イチローの打席数が去年よりも増える要素は少なくないと思われる。
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