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記者会見後、手を取り合う(左から)日本サッカー協会の大仁邦弥会長、ハリルホジッチ新監督、霜田正浩強化担当技術委員長=13日午後、東京都内のホテル
来日前の2週間、ハリルホジッチ新監督は不本意な結果に終わった昨年のW杯や1月のアジア杯の日本戦を全て映像で分析したという。就任会見に黒いかばんを携え、日本選手に関する資料や自身のメモをつづったノートをしのばせていた。厳格で妥協を許さない指導者との評判は、熱弁ぶりや威厳のある振る舞いにもうかがえた。
就任のタイミングは、決して良くはない。3カ月後に、W杯予選が始まる。だが、就任を決断させたのは「厳しさ、規律、人を尊敬すること、真面目さ。フットボール界で大事なものを兼ね備えていると思った」。
言い換えれば、自らの要求に日本代表なら応えられると感じ取ったということだ。思い描くスタイルとして挙げたのも、「守備では皆でブロックを作り、攻撃のときはたくさんの選手が関わってほしい。ワンタッチ、ツータッチを多く使い、ゴール前には3~4人が関われれば」。考え方は、同郷で親交もあるオシム元監督の「全員守備、全員攻撃」に近く、「スター選手でもチームのために仕事をしてもらわなくてはならない」と献身性を求めた。
「いつも私が口にする一言目は『勝利』」と結果にこだわる姿勢や、選手との対話重視、代表の門戸を多くの選手に開く考えも示した。「辛抱強く見ていただければ、より良い仕事ができる。彼らを復活させなければいけない」。「東欧の知将」が日本代表再生に決意をにじませた。