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[3.7 J1第1ステージ第1節 仙台 2-0山形 ユアスタ]
J1第1ステージが開幕。ベガルタ仙台とモンテディオ山形との「みちのくダービー」はFWウイルソンの2ゴールによって仙台が2-0で勝った。
ホームの仙台はユースチームから昇格した18歳MF茂木駿佑が先発デビュー。仙台にとって高卒新人での開幕戦先発は当時J2だった05年のMF富田晋伍以来2人目、J1昇格後では初となった。一方、4シーズンぶりにJ1を戦う山形は、10年を過ごした仙台から移籍加入したCB渡辺広大が3バックの中央で先発したほか、“山の神”GK山岸範宏らが先発リストに名を連ねた。
仙台は4分、MF野沢拓也がPAへ入れたボールにFWハモン・ロペスが反応。7分には左サイドへ飛び出したMF梁勇基のクロスをハモン・ロペスが頭で合わせる。その後も正確なパスを出し入れする富田を中心にボールを動かしながらリズムをつくろうとするが、山形は渡辺が空中戦で強さを発揮し、アルセウがカバーリングよくボールを奪うなど決定機をつくらせない。逆に8分には左サイド深い位置へ流れたボールに反応したFW伊東俊がクロス。これにFW山崎雅人が飛び込むなど手数を掛けずにゴールをもぎ取ろうとした。
仙台は30分過ぎからチャンスをつくる。33分、左サイドでボールを受けたハモン・ロペスがカットインから右足を振り抜くと、36分には中盤で上手くDFを外したFW奥埜博亮を起点に、攻撃参加した右SB菅井直樹が中央へ折り返す。最後はハモン・ロペスが左足を振り抜いたが、シュートはゴール左へと外れた。
山形も攻め返す。後半16分、右サイドでボールを奪い返すと、FWディエゴが中央へ持ち込んで左足シュート。仙台はGK関憲太郎が反応良くキャッチしたものの、直後、野沢が2枚目の警告を受けて退場してしまう。数的優位を活かして相手に圧力をかける山形は20分にアルセウが右足ミドル。24分にもMF宮阪政樹がグラウンダーの右足ミドルを放ち、25分にはカウンターから前線へ飛び出したMF山田拓巳が右足シュートへ持ち込んだ。
10人での戦いの中、押し込まれていた仙台だが、交代出場のウイルソンが期待に応える。後半36分、相手のクリアボールを富田が右サイドのスペースへ落とすと、走り込んだ梁が中央へラストパス。これを「ダービーの雰囲気を味わっていたし、入る前から気合が入っていた」というウイルソンが右足で押し込んで先制点を奪った。…