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快勝した錦織圭(右)はポスピシルと健闘をたたえ合う=6日、カナダ・バンクーバー(AFP=時事)
【バンクーバー時事】男子テニスの国別対抗戦、デ杯ワールドグループ1回戦の日本-カナダは6日の第1日を1勝1敗で終えた。日本は世界ランキング4位の錦織圭(日清食品)が着実に1勝を挙げ、エースらしさを見せた。
錦織はポスピシルの積極的な攻めにもペースを乱されることなく、競った場面でも危なげなかった。タイブレークにもつれ込んだ第2セットのセットポイントでは相手の第2サーブを強くたたき返して得点。「いいサーブも打てていたし、勝つために十分なプレーはできた」。勝負どころの集中力で上回った一戦に満足感を示した。
2月下旬に出場したメキシコ・オープンは極端に球足の遅いコートだった。今回は球足が速い室内ハードコートで調整が必要となるが、好調のサーブを軸に速い展開で攻め、うまく適応した。
ツアーを優先してデ杯を欠場するトップ選手もいるが、錦織はできる限り出場している。エースがチームに与える活力の大きさを感じているからだ。記者会見では、英国が米国から2勝を挙げたことについて言及。世界5位のA・マリーを擁する英国は伏兵の111位の選手も思い切ってプレーし、20位の米国選手を破る番狂わせを演じた。「1人強い選手がいるだけでチームは変わる。日本チームも強くなれば」と錦織。目標の4強入りへ向け、他の選手を引っ張る気概を見せた。