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制球難で苦しんできたプロ野球・ヤクルトの右腕、新垣渚(34)が復活への一歩を刻んだ。今季初登板だった9日夜の中日戦(神宮)で2013年8月以来の白星。昨年7月にソフトバンクから移籍後では初勝利だ。「やっと勝てました」。お立ち台で歓声に応えた。
先発して5回を2失点、5奪三振。四球を二つにとどめた数字以上に、冷静だった。四回無死満塁のピンチ。ホープの高橋周を内角に食い込むスライダーで3球三振。続く武山は低めの速球で三ゴロ併殺打に仕留めた。高津投手コーチは「精神的に落ち着いていた。やっぱり持っているものが違う」と高評価。本人も「(09年に)右肩をけがした後では、今が一番球を操れている」と話す。
いわゆる「松坂世代」の一人。沖縄水産高では150キロ超の速球で甲子園を沸かせ、九州共立大を経て03年にダイエー(現ソフトバンク)へ。04年から3年連続で2桁勝利を挙げたが、制球難は悩みの種だった。プロ野球ワーストのシーズン25暴投(07年)に加え、1試合の暴投はパ・リーグで5個(08年)、セでは4個(14年)で共にワースト。周囲は「暴投王」と呼んだ。
今季は春季キャンプから好調だった。力まずに腕を振ることを徹底し、140キロ台前半の球速でもキレ、球威が増した。好投の裏には真中監督の心配りもあった。2軍の試合でバッテリーを組み、球質を熟知する控え捕手・西田を抜てき。「どんな球でも止める。僕は新垣さん専用の壁なんで!」と意気込んだ西田は、体を張って落差が大きくワンバウンドしたスライダーやフォークを何度も止めた。暴投は1個記録したが、西田への信頼感が思い切りの良い投球につながった。昨季のチーム防御率は12球団ワーストの4.62だったが、今季は驚異の1.50(9日現在)。チーム内の競争が激しく次回登板は未定だが、信頼は勝ち取った。
プロ入り時点はエースナンバー「18」を背負ったが、今季からは「66」。ソフトバンク時代の先輩、斉藤和巳さんの番号を希望した。「憧れの番号。新たなスタートです」。プロ13年目。通算61個目の白星を糧に一歩ずつ進む。【井沢真】
テニス、モレスモさんが妊娠 元世界ランク1位(11時05分) <プロ野球>新垣、復活の1勝…右肩故障、制球難、トレード(10時18分)<男子ゴルフ>松山、初日1アンダーで発進…マスターズ(10時10分)<競泳>36歳・稲田、情熱衰えず…女子50背11年ぶりV(09時33分) 【西武の優勝確率は100%!?】生涯初監督成績を洗い出して今シーズンの行方を占う!(09時32分) フェンシング、男子フルーレ5位 世界ジュニア・カデ選手権(08時47分)第1シードのガルシア ロペスが313位のウアハブに敗退 [ハッサン2世グランプリ](08時20分)モレスモーが夏にも出産して母親に(08時18分) ペトコビッチが大会10連勝でベスト8に進出 [ファミリー・サークル・カップ](08時17分) ラドバンスカがベスト8に進出 [カトヴィツェ・オープン](08時14分) 【PR】
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