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日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は22日、新関脇の今場所で1横綱2大関を破って13勝した照ノ富士について、夏場所(5月10日初日・両国国技館)が「大関取り」の場所になるとの見解を表明した。「14勝以上で優勝したら、見方も変わるかもしれない」と、好成績での優勝を条件に大関昇進の可能性を示した。
大関昇進は「三役で直近3場所を計33勝以上」が目安とされ、今場所が新三役だった照ノ富士が2場所目で大関取りに臨むのは極めて異例。1938年夏場所で前田山(元横綱)が小結1場所で大関に昇進したが、1場所15日制が定着した49年夏場所以降では、吉葉山(元横綱)が50年秋場所の新三役(関脇)から2場所連続13勝で昇進した1例のみだ。
伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)は「14、15勝ぐらい勝てば可能性はゼロではない」。井筒副部長(元関脇・逆鉾)も「初場所は平幕とはいえ、三役と同様に上位陣と総当たりする位置で勝ち越していた点も考慮されると思う」と同様の見方だ。【大村健一】