政治そのほか速
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○大阪桐蔭(大阪)8−0東海大菅生(東京)●(21日)
◇東海大菅生・勝俣翔貴投手(3年)
「腕が振れていても思ったところに球が行かなかった」。苦しむエースに甲子園の頂点に立つ大阪桐蔭の強力打線は容赦なかった。
一回、藤井に高めに浮いたカーブを狙われ、適時打で先行を許す。すると力んで制球を乱す。原田には押し出しで、この回2点。その後も毎回四球を出し、四回途中までで6与四死球6失点。背番号1を付けてから初めて、公式戦のマウンドを途中で降りた。
だが試合は終わっていない。屈辱を引きずらず「できることで取り返そう」と切り替えた。秋の公式戦を通じて防御率は1.43の一方、打率4割1分4厘とチームの軸。六回にチーム2本目の安打を右前に放ち、九回の第4打席は「無得点で終わりたくない」一心で意地の左前打。打撃の話になると「自分の力を出せて良かった」と笑顔になった。
これからも練習は投球と打撃が半分ずつ。他の選手よりもずっと負担は大きいが「どちらも成長したい」。悔しさと手応えは、大きな「春の収穫」だ。【中村有花】