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目玉は2人の高橋投手、右の順平、左の奎二の実力は?
いよいよ21日の開幕が迫ってきた第87回選抜高校野球大会。甲子園練習が始まり、出場各校は続々と決戦の地に到着している。ここ数年は、済美・安楽智大(現楽天)、智弁学園・岡本和真(現巨人)を筆頭に、春の聖地を足がかりとしてスターダムにのし上がった選手も多い。今大会は、どんなスター候補が生まれるのか。7人の金の卵たちを紹介したい。
〇高橋純平(3年・県岐阜商) 投手/183センチ、76キロ/右投右打
大会NO1投手と早くもメディアを賑わせる岐阜の怪腕。なんと言っても、魅力はMAX152キロのストレートだ。その素質は下級生時代から飛び抜けており、あるスカウトは「2年前に別の選手を見に行ったら、マウンドに軽々と140キロ台を投げている投手がいて、聞くと1年生だと。度肝を抜かれた」と証言する。
8日の練習試合では対外試合解禁初日にもかかわらず、自己最速タイを記録した。甲子園では大阪桐蔭・藤浪晋太郎(現阪神)らが持つセンバツ最速記録153キロも更新するのでは? と評判。すでに複数の球団がドラフト1位候補に挙げていると言われ、初戦の松商学園戦から、どんな投球を見せるのか楽しみだ。
〇高橋奎二(3年・龍谷大平安) 投手/178センチ 、72キロ/左投左打
同じ高橋でも、県岐阜商・高橋が右の筆頭格なら、左では龍谷大平安・高橋だろう。特徴的なのは、投球フォーム。伸ばし気味に右足を振り上げ、その足先は顔面付近にまで到達する。ヤクルト・小川になぞらえ「古都のライアン」とも呼ばれる。
そんな「ライアン投法」から、最速142キロの直球とキレのいいスライダーを投げ込む。前年大会で日本一となったチームの原動力となり、実績では県岐阜商・高橋を上回る。初めてエースナンバーを着けて立つ甲子園で、さらに成長した姿が見たい。
中村剛也、中田翔の系譜を引き継ぐ大阪桐蔭の強打者・青柳
〇平沼翔太(3年・敦賀気比) 投手/178センチ、75キロ/右投左打
過去の実績とともに無限のポテンシャルを持っているのが、平沼だ。昨夏は2年生ながらエースとして4強入りに牽引した。最速144キロと球威があり、状況によっては打たせて取るなど、投手として豊かな才能を感じさせる。全国屈指の強力打線の中でも4番を任され、身体能力も非凡。将来性という面では、3年、5年先の大化けも楽しめる選手だ。
〇勝俣翔貴(3年・東海大菅生) 投手/180センチ、80キロ/右投左打
敦賀気比・平沼と同様、勝俣も投げて打っての活躍を求められている。…