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「リヴァプール オールスターチャリティーマッチ」には豪華メンバーが集結! [写真]=Getty Images
リヴァプール退団を決めたスティーヴン・ジェラードは、アメリカ行きを発表した後にこう言った。
「アンフィールドで、リヴァプールと対戦するのは絶対に嫌なんだ」
8歳から在籍してきたクラブへの忠誠心と愛にあふれた言葉である。しかし、たった一度だけ、ジェラードがアンフィールドでリヴァプールと対戦する日がやってくる。それが3月29日に開催される「リヴァプール・チャリティーオールスターマッチ」である。
とはいえ、ジェラードがまとうのもまた、レッズの赤いシャツだ。そう、この試合は「リヴァプール対リヴァプール」。ジェラードと盟友ジェイミー・キャラガーがそれぞれキャプテンを務め、彼らがセレクトした選抜チーム同士が戦うドリームマッチなのだ。
まずは両チームの顔ぶれをチェックしておこう。
チーム・ジェラード(3-3-4)
GK:ブラッド・ジョーンズ
DF:ジョン・テリー、ヨン・アルネ・リーセ、スティーヴン・ウォーノック、
MF:シャビ・アロンソ、スティーヴン・ジェラード、ケヴィン・ノーラン
FW:ライアン・バベル、ルイス・スアレス、フェルナンド・トーレス、ティエリ・アンリ
監督:ブレンダン・ロジャーズ
チーム・キャラガー(3-4-3)
GK:ペペ・レイナ
DF:ジェイミー・キャラガー、アルバロ・アルベロア、マーティン・ケリー
MF:ラウル・メイレレス、ジョンジョ・シェルヴィー、ルイス・ガルシア、クレイグ・ヌーン
FW:ディディエ・ドログバ、ディルク・カイト、クレイグ・ベラミー
監督:ロイ・エヴァンス
上記のメンバーに加えて、サブには代表招集がなかったリヴァプールのファーストチームの選手たちや、アカデミーの有望な若手などが加わる予定。
「本格的で、とてもテンポの速いゲームになるはずだ。ファンが見ていて楽しいようなゲームさ」とはジェラードの言葉。大半が現役選手で構成されるため、チャリティーマッチとはいえスピーディーかつハイレベルで、心躍るようなプレーが見られそうだ。
では、ここからは両チームのメンバーリストから、この試合の「6つの見どころ」をお届けしよう。
【リヴァプールとの意外なつながり】
プレミアリーグにちょっと詳しい人なら、「あれっ?」と思う人選があるはずだ。ひとつは、ボルトン、ニューカッスルを経て現在はウェストハムで活躍するケヴィン・ノーラン。彼はサム・アラダイス監督に「ハマーズのジェラード」と言われる名手だが、レッズ在籍歴はない。だが実は、彼はリヴァプール生まれのリヴァプール育ち。幼少期から熱狂的な“レッズ・サポーター”なのだ。もうひとりは、カーディフのMFクレイグ・ヌーン。彼もまたマージーサイド出身だが、今回のメンバーでは最も無名な選手に見える。しかし、苦労人の彼はアマチュア時代にフットボールのかたわら屋根職人として働いており、ジェラードの自宅の屋根を直していたという縁がある。
【“カルトヒーロー”たちが帰ってくる!】
10-11シーズン、宿敵マンチェスター・U相手にプレミアで唯一ハットトリックを決めた選手となったディルク・カイトは、フェネルバフチェに移籍した今もコップの人気者だ。また、優勝した04-05シーズンのCLで、ユヴェントス、チェルシー相手に決勝点を挙げたルイス・ガルシアもファンの思い入れが深い選手。彼は14年1月に引退を発表したが、インドスーパーリーグで現役復帰を果たすと、アトレティコ・デ・コルカタを初代王者に導いている。フットボールに移籍はつきもの。だが、キャラガーは「リヴァプールにちゃんとサヨナラを言う機会を作れなかった選手もいる」と話し、元所属選手たちがアンフィールドに戻って来ることを非常に喜んでいる。
【犬猿の仲? リーセ対ベラミー、キャラガー&アルベロア】
チーム・ジェラードにヨン・アルネ・リーセが入り、チーム・キャラガーにクレイグ・ベラミーが選ばれると、キャラガーは「この対決は大丈夫かな?」とジョークを飛ばした。というのも、2人は同僚だった07年に些細なことでケンカをし、ベラミーがリーセをゴルフクラブでぶん殴ったと報じられたことがある。後日、仲直りした2人はこれをゴールセレブレーションでネタにして笑いをさらったが、リーセは今回の試合についても「家からありったけのゴルフクラブを持っていかなくちゃ!」とツイッターで発言。両者の“新ネタ”が見られるかもしれない。た、キャラガーがアルバロ・アルベロアを選んだ際には、ジェラードが「もう仲直りしたのか?」と発言。熱血漢のキャラガーは現役時代、最終ラインに並ぶアルベロアをいつも怒鳴り散らしており、09年にはとうとう試合中にどつき合いのケンカをしたことも。キャラガーいわく、「今では友人に戻った」ということなので、師弟コンビ復活に期待だ。
【よきライバルたちも参戦。レアなテリー対ドログバ】
宿敵チェルシーからジョン・テリー、ディディエ・ドログバが参戦することは驚きだった。特にレッズの“天敵”テリーについては、ジェラードが直接連絡して出場を打診したのだとか。「当日はブーイングを受ける可能性もある。同じような立場の選手には、声をかけたけど来てもらえなかった人もいた。それでも受けてくれたことで、彼がどんな人間かわかるはずさ!」一方、キャラガーは「ジョン・テリーを熟知していて、弱点をわかっている」という理由でドログバをエースに据えた。スタンフォード・ブリッジを飛び出して繰り広げられる迫力満点の“チェルシー対決”は楽しみだ。
【数多のゴールデンコンビが一夜限りの復活!】
MFを指名する際、ジェラードが真っ先に確保したのが「これまでプレーしてきた中で最高のMF」と語るシャビ・アロンソだった。ラファ・ベニテス時代の中盤を支えた黄金コンビの復活だ。ジェラードはかつて“あうんの呼吸”を見せたストライカー2名をそろえ、キャラガーに「羨ましいだろう?」と笑顔を向けた。ウルグアイ代表招集を断ってまでこの試合に参加するルイス・スアレス、チェルシー移籍こそ物議を醸したが、ジェラードにとって最高の相棒だったフェルナンド・トーレス。夢の2トップをジェラードが操る姿は見逃せない。また、ティエリ・アンリとジェラードという新コンビも誕生するかもしれない。昨年限りで現役を引退したアンリだが、現在スカイスポーツでともに解説を務めるキャラガーいわく、「彼はオレより出場に興奮している」とのこと。ジェラードのロングパスにアンリが快足を飛ばすシーンも見られるか?
【最後はやっぱり……ジェラード対キャラガー!】
最後はやはり、このマッチアップだろう。ジェラードとキャラガー。それぞれリヴァプールで703試合、737試合というクラブ歴代2位と3位公式戦出場試合数を誇る両雄は、クラブでもイングランド代表でも常にチームメートであり、志をともにする仲間だった。キャラガーはすでに引退しておよそ2年が経っており、「今もジムには通っているけれど、やっているのはフットボールよりボクササイズ。どれくらい持つかわからないな」と謙虚な発言。しかし、いざジェラードと対決するとなれば、闘将の血が騒がないはずがない。練習場とは違ったアンフィールドの大観衆の前で、2人の巨匠は果たしてどんな名勝負を見せてくれるのか。最初で最後の“親友対決”は必見だ!
本記事は「サッカーキング」から提供を受けております。
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