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かつて「民放の雄」と呼ばれたTBSに、復活の兆しが見えない。最近は『水曜日のダウンタウン』でのやらせなどで謝罪が相次いだり、期待された連続ドラマ『流星ワゴン』も視聴率1ケタを記録したりと、明るいニュースが出てこないのだ。この現状について、テレビ局関係者が語る。
「視聴率争いでは、下にテレビ東京だけの民放4位が定位置になっています。それでも、1970~80年代の絶好調時を経験してきた上層部は、いまだに当時の感覚が抜けておらず、外部スタッフに上から目線でものを言うのです。その時代を知らない若手の中には、優秀なスタッフも多いだけに残念です。結局、今のTBSを牛耳っている人たちがいつまでも古き良き時代にしがみついているので、低迷から抜け出せないのです」
TBSは、4月改編で、開局直後からドラマ枠だった月曜20時台にバラエティ番組を放送する。同時間帯は、80年代には視聴率30%台を連発していた『水戸黄門』がどっしりと構えていたが、最近は低迷が続いていた。
「これは大きな決断です。しかし、今のところ、それ以外のゴールデンタイムの改編は日曜19時台だけです。高視聴率の番組が少ないにもかかわらず、驚くほど変えないのは気になります」(同)
ゴールデンタイムでは、金曜の『爆報!THEフライデー』『ぴったんこカン・カン』『中居正広の金曜日のスマたちへ』が高視聴率を稼いでいる。しかし、ほかには『マツコの知らない世界』『日立 世界ふしぎ発見!』が好調なくらいだ。なぜ、TBSは思いきった改編に踏み切らないのだろうか。
「改編するよりも、既存の番組を育てていきたいのでしょう。確かに、一時期と比べれば上昇の兆しが見える番組もあります。しかし、それ以上に、TBSは新たな人気番組を作る自信がないというのが本音でしょう。つまり、挑戦するよりも、安全圏で勝負したいという保守的な考え方が強くなっているのです。これでは、他局に打ち勝つことはできません」(同)
過去の大改編がことごとく失敗に終わったという歴史も、TBSが二の足を踏む要因のようだ。同局の関係者は、こう語ってくれた。
「そもそも、今のような状態に陥ったのは、92年の大改編が原因です。この年、TBSは名物長寿番組だった『クイズ100人に聞きました』『わくわく動物ランド』『クイズダービー』を相次いで終了させ、月~木の19時台に『ムーブ』という帯バラエティ番組をスタートさせました。しかし、これが不発に終わったのです。それまでは視聴率でフジテレビとトップを争っていましたが、この年から下降し、日本テレビの追い上げもあって、TBSはしばらく民放3位が定位置になりました」
●改編すると視聴率が悪くなるTBS
昨年も、『朝ズバッ!』『はなまるマーケット』という午前中の帯番組を終了させ、『あさチャン!』『いっぷく!』をスタートさせたが、いずれも低迷している。
「TBSは、改編すると視聴率が悪くなるという悪循環になってしまっています。『朝ズバッ!』はみのもんたが抜けた後も5~6%の視聴率がありましたが、後番組の『あさチャン!』は3%程度です。終了間際の『はなまる』は2~3%台で、これ以上悪くなりようがない数字でしたが、後を受けた『いっぷく!』に至っては1%台の日もあるほどです。09年には、小林麻耶をメインに据えた『総力報道!THE NEWS』を18~19時台に放送する大改革を行いましたが、これも大コケしました」(同)
TBSにとって、改編はもはやトラウマになりつつあるようだ。
(文=編集部)