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恩人の訃報を受け、悲痛な思いでプレーオフを戦った全美貞 Tポイントレディス ゴルフトーナメント(2015)(最終日) 写真・村上航
Tポイントレディス ゴルフトーナメント(3月20日~22日、佐賀県・若木GC、6304ヤード、パー72)
6ホールのプレーオフで飯島茜に敗れた全美貞。2013年以来、2年ぶりの優勝には手が届かなかった。
最終日は2オーバー、21位タイからのスタートながらも、5バーディ、ノーボギーの完璧なゴルフで通算3アンダーまでスコアを伸ばした。
「今日はこれ以上にないいいプレーができました。最近はショットの調子がすごくよかったのですが……。優勝は実力ではなく、運ですね」
と笑顔を見せたが、話している途中に少し顔が険しくなり、こう話し始めた。
「実は最終18番をホールアウトしたあと、私が日本に初めてきたとき、右も左も分からない中、言葉を教えてくれたり、身の回りのことを親身になって手伝ってくれた日本人の方が亡くなったという知らせが入ったんです……」
そう涙ぐみながら話す全。プレーオフを戦っている最中もそのことが頭をよぎり、
「すごくつらかったです」
と声をつまらせた。そんな中でプレーオフを戦わなければならない精神状態だったのだ。
全は最初にホールアウトして、残りの組の結果を待っていた。プレーオフの可能性があれば普通、選手はショットやパッティング練習に取り組むもの。だが、このとき全はプレーオフの可能性があることを知っていたにも関わらず、練習することもなく待機していた。
それは決して勝つ余裕があったわけではない。知人が亡くなったという知らせを聞き、悲しみに沈んでいたのだった。
「久しぶりに優勝争いができたので、来週からまた頑張ります」
悲しい出来事があったとはいえ、今日のプレーを見る限り、再び強い全が帰ってきたのは間違いない。
文・キム ミョンウ
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