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オフに大補強を敢行し19年ぶりの優勝が至上命題のオリックス。中でも期待されるのは、3年ぶりに日本球界に復帰した中島裕之内野手(32)=前アスレチックス=だが、現時点では定位置が確定していない。
本職は遊撃。だが5日のヤクルトとのオープン戦(京セラドーム)で「3番・三塁」で先発し2打数無安打。守備では山田の高いバウンドのゴロにタイミングを合わせ損ない、待って捕って内野安打とするシーンを披露。西武時代に比べ、お世辞にも軽快とはいえない。4日の中日戦(同)では「3番・一塁」で先発し四球と一ゴロ。守りもギクシャク感があった。
今季の選手総年俸は昨季比13億4100万円増で37億2200万円。同じ関西に本拠地を置く阪神を抜いて12球団中3位に躍り出たが、年俸3億5000万円の中島がこのありさまでは費用対効果は予断を許さない。
公式戦での起用法は三塁、一塁、遊撃、指名打者と最大4パターンが考えられる。福良ヘッドコーチは「理想をいえばシーズンに入ったらスタメンは固定したい。一方で、いざというときのために複数ポジションを練習させている。中島がどこを守ることになるかは、小谷野との兼ね合いもある」と話す。
日本ハムからFA移籍し年俸7000万円の小谷野は主に一、三塁を守ることで中島と重なる。開幕までの検討課題というワケだ。
2人に限らず、大補強で豊富になった人材の有効活用を模索する球団ではチーム全体に複数ポジションを奨励中だ。ブランコは指名打者と一塁。T-岡田は指名打者、一塁、左翼。昨季規定打席に到達した安達は遊撃と二塁。ヘルマンは一、二、三塁。平野恵は二塁と中堅。レギュラー争いは混迷を深めている。
球団関係者は「どう使い切るかが難しい。森脇監督は大変ですよ。しかも中島、小谷野、ブランコ、新主将の糸井が昨季故障に悩まされ、今季も不安を抱えているからなおさら」と痛し痒し。
指揮官は「僕が大変なことはあまりない。選手にはどんどんアピールし、今の気持ちを忘れず1年間競争してほしい」と笑顔を浮かべるが、手腕が問われる事態だ。 =金額は推定 (宮脇広久)