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首都高速道路と東京都が共同で整備を進める「中央環状線山手トンネル(高速湾岸線~高速3号渋谷線)」の開通記念式典が7日、トンネル内特設会場にて行われた。首都高50年の歴史とともに歩んだ名車や次世代車両などによる”通り初め”も実施された。
首都高中央環状線の開通記念式典で、ホンダ「S800M」ら往年の名車が通り初め
首都高では現在、中央環状線・外環道・圏央道の3つの環状道路の整備を進めており、中央環状線は3月7日の大橋JCT~大井JCT間開通をもって全線開通となる。新規開通区間はほぼ全区間にわたって山手トンネル内を走行し、大橋JCTから新宿・池袋方面へ接続。山手トンネルの総距離は約18.2kmとなり、道路トンネルとして日本一の長さになるという。
開通記念式典で挨拶した舛添要一東京都知事は、中央環状線の全線開通による効果として、千葉・木更津・横浜方面へのアクセスが向上し、新宿~羽田空港間が約20分(現在は約40分)となるなど時間短縮が図られることに加え、渋滞緩和の効果も強調。「今回の開通により、中央環状線より内側の渋滞が約40%減少するほどの効果を持ちます。2020年東京五輪までに外環道なども開通させることで、『交通渋滞のない世界初の都市』を2020年以降の大きな”レガシー”として残したい」と述べた。
来賓を代表して太田昭宏国土交通大臣も登壇し、「中央環状線開通で新宿・渋谷など副都心間のいっそうの連携が図られるとともに、都心から羽田空港へのアクセスが改善されることで、首都東京の国際競争力向上も期待されます。首都圏3環状は来年度末までに8割が開通する予定で、首都圏の人・物の流れが大きく変わり、観光や物流の起爆剤になるものと確信しています」と祝辞を述べた。
式典では、テープカット・くす玉開きが行われた後、地元小学生ら約200名が観覧する中、往年の名車や次世代車両による”通り初め”も実施。日本自動車工業会の協力の下、中央環状線が計画された約50年前に開発されたホンダ「S800M」を先頭に、トヨタの名車「2000GT」や次世代を担う燃料電池自動車「MIRAI」、マツダ新型「デミオ」、スズキ新型「アルト」、空港バス・観光バス、物流トラックなどの車両が中央環状線山手トンネルを走行した。