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トヨタ自動車は3月30日、「カローラ・アクシオ」「カローラ・フィールダー」をマイナーチェンジし、新型を発表した。
今回の改良では、4ドアセダンのアクシオは「モダン」をテーマに、ステーションワゴンのフィールダーは「スポーティ」をテーマに内外装を刷新。加えてフィールダーにはこれまで特別仕様車であった「W×B」を新たにグレード設定した。エンジンは、高熱効率により低燃費性能を追求した新開発の1.5リッターエンジンを採用。そのほか、1.3/1.8リッターエンジン搭載車とハイブリッド車もラインアップする。
改良新型のカローラシリーズは、1.5リッターガソリン車のエンジンを新開発「2NR-FKE」に切り替え燃費向上を図った。ベーシックな1.5リッターガソリンエンジンを一新した理由は、販売店に寄せられているユーザーの声の多くが、「それほど距離を乗るわけではないので、ハイブリッド車に投資するメリットはない。むしろ“価格の安いガソリン車の燃費を良くして”ほしい」という意見が多かったからだという。とくに年配のユーザーになればなるほど遠出はしない。そうした“生活の足”としてカローラを選ぶユーザーに向けて、「ベストなエンジン」として今回の新型ガソリンエンジンを開発・搭載したというわけだ。
新開発したエンジンは、ハイブリッド技術で培ったアトキンソンサイクルエンジン採用に加えて、圧縮比を13.5まで上げることで高熱効率化図り、VVT-iE(電動連続可変バルブタイミング機構)で幅広く燃焼をコントロールすることなどにより低燃費を実現したという。
加えて、アイドリングストップ機構を標準装備し、JC08モード燃費はアクシオで従来の21.4km/リッターから23.4km/リッター、フィールダーで21.2km/リッターから23.0km/リッターに向上した。
ただ、カローラシリーズには昨年夏からハイブリッド車が設定され、2014年の平均月販でみるとハイブリッド車が54.7%に達している。ハイブリッド優勢ななか新型カローラには、一部グレードのトランスミッションに5速マニュアル(MT)が残された。一部のスポーツ車以外、ほぼ2ペダル化が進む国産車だが、カローラにMT設定が残された。その狙いとは。
カローラでもMT車の需要は確かに少ない。が、地方の高齢ユーザーなどからは“カローラはMT”との声がある。カローラは幅広い世代をターゲットとしているが、比較的高齢者のユーザーが多い。…