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最近、「体に良い油」が注目されていますが、なかでも今年注目されているのが「エゴマ油」。エゴマは、シソの親戚で背が高く、主に中国、インド、日本、韓国などアジア圏で育てられています。
エゴマ油は一般的には、韓国料理によく使われています。そして、重要なのはその油の栄養素。n-3系不飽和脂肪酸のα-リノレン酸が他の植物よりも多く含まれています(α-リノレン酸は、アマニ油やクルミ、大豆、魚油などにも含まれているものです)。
■n-3系脂肪酸とは:
悪玉コレステロールを分解し、血液を浄化する作用があります。有名なn-3系脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は脳、神経、メタボや動脈硬化の予防、目の健康に効果があるとされます。これらDHA、EPAはα-リノレン酸などを原料に体内で作ることができます。また、DHA、EPAは青魚に多く含まれているため、エゴマ油は「畑の青魚」と言われるほどです。
ちなみに、「EPA」・「DHA」の1日の目標摂取量は約2g。
これを魚で摂ろうとした場合、サバなら半身ほど食べなければならないのに対して、「エゴマ油」ならわずか大さじ1杯でOKなので、効率よく栄養成分を摂取できるのです。さらに油というのはもともと吸収が良いので、即効性があるとのこと。
■α-リノレン酸:
血中の中性脂肪を下げる作用、血栓ができるのを防止する作用、高血圧を予防する作用があるといわれています。α-リノレン酸を原料にして、 DHAやEPAが体内でつくられますが、α-リノレン酸自体は体内ではつくることができず、食品からとらなければならない油の成分の1つです。
■エゴマ油のここが凄い
1)免疫力アップ
エゴマ油はn-3系脂肪酸だけでなく、n-6系脂肪酸、n-9系脂肪酸も含まれています。これらの多価不飽和脂肪酸は、健康によく、特に免疫機能を向上させたり、記憶力を向上させたりします。
また、アレルギーにも効果があります。ある研究によると、エゴマ油はアレルギー反応や炎症をもたらす、化学物質を止める出助けをするそうです。
他の研究では、喘息持ちの人に4週間エゴマの種を与え続けたところ、肺の働きが目に見えて改善されたようです。空気中の喘息を引き起こすものを吸った場合でも、エゴマ油が呼吸機能を向上させたことにより、喘息に至る率が低くなったのでしょう。
2)ガン予防
エゴマ油は、結腸ガンの予防にも役立つことが分かっています。…