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3月20日に全国公開された映画『暗殺教室』の見どころはどこなのか? 脚本を担当した金沢達也へのインタビュー、後編です。(前編はこちら)
《原作者と脚本の関係性》
─── 漫画にしても小説にして、原作ものを映像化する場合、本来であれば数多くあるエピソードの中からどれを抽出していくかが一番大変なことのはずなのに、変に足したりする作品も多いですよね。
金沢 まあ、なかにはそういう作品もありますね。
─── 先ほど、引き算で脚本を作った、という話がありましたが、その点はどう考えていますか?
金沢 絵づくりの問題や演技の制約上の兼ね合いで、何かを変える場合があるのはわかるんです。でも、足すっていうのは自分も昔から疑問です。そもそも、魅力ある原作だから映像化しようと思ったんじゃないの? と。そこは何なんでしょうね? 実写化におけるプライドなのか何なのか……もっと、原作をどう活かすかを考えたほうがいいんじゃないかと思います。その意味でも、今回はすごくいい作品に巡り会えたと思いますね。
─── 気になったのは、映画の内容と原作がとてもリンクしているというか。特にエンディングで「あれ? 今のって最近のジャンプで見なかったか?」というシーンがありまして。
金沢 ねぇ。あれ、驚きましたよね。そこは、松井先生のほうが合わせていただいたのかもしれないですね。
─── 原作者である松井優征さんとは何か打ち合わせをしたりとかは?
金沢 原作者と脚本家って、やっぱり直接は会わない方がいいと思うんですよ。なので、撮影まではプロデューサーを介していろいろとやり取りをさせていただきました。お会いしたのは打ち上げの席ですね。「今後も自分の作品が映像化される場合は、脚本家は金沢さんで」と言っていただけたのが一番の思い出です(笑)。
─── ちなみに、今年1月からはTVアニメ版『暗殺教室』(フジテレビ系列)も放送されています。同時期にアニメも描かれる、という点で何か意識したことはありますか?
金沢 脚本においては全くないです。監督もそんなに意識してないと思いますよ。プロデューサー陣はいろいろとあるかもしれないですけど。僕個人としては楽しく拝見しています。
─── でも、漫画だからできること、アニメだからできること、実写だからできることっていうのがそれぞれあると思うんです。だからこそ、映画版ではこうしたい、こう見せたい! というのがあったのかなと気になったのですが。…