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【米国はこう見ている】岩隈久志はメジャーで最も過小評価された投手!? 「エリート投手の横顔」

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【米国はこう見ている】岩隈久志はメジャーで最も過小評価された投手!? 「エリート投手の横顔」

 【米国はこう見ている】岩隈久志はメジャーで最も過小評価された投手!? 「エリート投手の横顔」

 「イワクマは最小の閃光で全てを上手くこなす選手の一人」

  マリナーズの岩隈久志投手の昨季までの投球データが、往年のサイ・ヤング賞投手の全盛期に近い数値を出していると分析されている。野球専門の米データサイト「ファングラフス」が、岩隈の投球データを特集。これまでの成績を振り返り、いかに稀有な成績を収めているかを、岩隈と傾向の近い投手を紹介することで表している。

  2012年のメジャーデビュー以来の岩隈のxFIP(守備力の影響と運の揺らぎを排除した投手の防御率)は3.24。記事によると、これは規定投球回数を満たした先発投手の中で12番目に優れていたという。また、この値がマックス・シャーザーとマディソン・バムガーナーの間に位置する数値にもかかわらず岩隈の年俸が彼らよりも格段に安いことから、岩隈は「野球界で最も過小評価された投手かもしれない」と評されている。

  記事ではさらに、昨シーズン150回以上投げた先発投手のうち、岩隈の奪三振率が21.7%で31位、与四球率が3.0%で2位、被ゴロ率が50.2%で23位、xFIPは2.85で9位だったという数字を紹介。昨季は1度も盗塁を許さず、8回の盗塁阻止回数を誇ったことも挙げ、そのピッチングを「イワクマは最小の閃光で全てを上手くこなす選手の一人だ」と評している。

  また、昨季の岩隈の9イニングあたりの与四球を示すBB/9は1.06で、1920年以来の150回以上投げた先発投手の成績で31位であり、2003年のロイ・ハラデイ、1966年のフアン・マリシャル、1996年のグレッグ・マダックスと近い数字であること、先に挙げた奪三振率、与四球率、被ゴロ率の3つの数字が2009年から2011年のロイ・ハラデイと近いことなどが紹介されている。

  ハラデイが最多勝利とサイ・ヤング賞を獲得したのは2003年と2010年。岩隈の昨季成績は、往年の名投手がサイ・ヤング賞を受賞したシーズンのそれと比較されるほど、際立っていたということになる。

  また、岩隈のスプリットが被ゴロ率67%を記録しており、昨季それを上回った規定投球回数以上の先発投手が黒田のみだったという事実も記事では紹介。総評として「紙の上では、ヒサシ・イワクマはエリート・ピッチャーの横顔を持っている」と岩隈のピッチングを評価している。

  「コントロール・アーティスト」とも表現されるメジャー屈指の制球力が改めて日の目を浴びた岩隈。海の向こう側で、その評価は確実に揺るぎのないものになっている。

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