政治そのほか速
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「最近のNews Digを見た」と某テレビ局の、あるバラエティ番組担当のADから電話があった。
『眉や歯の整形はアリなのに、目や鼻の整形がナシな理由』という記事らしい。そこで私が「鼻の穴に3千円程度で購入できる特性のスティックを入れるだけの『鼻プチ』なる美容グッズが今年大流行の兆しを見せている」と書いたのを読んで、
「もしご存じなら、鼻プチを入れている女性をご紹介いただけませんか?」
と、言ってきたのである。とりあえずこう訊ねてみる。
「それってギャラの発生する仕事ですか?」
「上と相談してみます……」
「出てくれた女の子にギャラは出ますか?」
「上と相談してみます……」
今回に限ったことではなく、私のところにはこの手の依頼がテレビ局からけっこうよく来る。「けっこうよく」の頻度なので、この場を借りて、はっきり言わせていただく。それは、あまりに虫が良すぎるのでは、と。
仮に、私が鼻プチを実際に使用している女性を知っていたとする。もちろん女性からすれば、できるかぎり公にしたくない事実だ。そういう女性を「お願いだからテレビに出演して!」と説得し、説得したからには責任上収録の現場まで連れていって、モザイクは入れる入れないなどと双方と交渉しながら、その成り行きを見守る……これら一連の動きがどんなに面倒臭いことなのか、テレビの人たちはわかっているのだろうか? どんだけお人好しやねん! キワモノな人たちとテレビの間を取り持つのは立派なビジネスである。そこをあわよくばボランティアで済まそうとする、報酬の提示も用意せずに電話をかけてくる神経が私には理解できない。
雑誌とかでも、これに似たケースはなくもない。だが、紙媒体の場合は“ライティングも込み”の依頼がほとんどで、つまり「キワモノな知り合いがいっぱいいるライター」と私のことを評価し、まがいなりにもビジネスとして執筆を依頼してきている。“キワモノの仕込み”は他のライターとの差別化を図るためのあくまでアフターサービスに過ぎないのだ。
たとえばこれが同じテレビでも、私が出演させていただいている『解決!ナイナイアンサー』からの依頼だとすれば話は変わってくる。おそらく懸命にテレビで鼻プチをカミングアウトしてくれる女子を探すだろう。なぜなら、私は出演者としてギャラをきちんといただけるわけであって、鼻プチ女子探しは、やはりそのアフターサービスの一環として解釈できるからである。…