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オートデスクは4月21日、建築・土木インフラ業界向けBIM/CIMアプリケーションの最新バージョンを4月23日に発売すると発表した。
○意匠設計から構造・設備設計までをカバー「Autodesk Revit」
BIMアプリケーションの「Autodesk Revit 2016」では、重なりあったモデル線分を維持してCAD形式で書き出す機能が追加されたほか、レンダリングエンジンを「NVIDIA Mental ray」(ローカルPCで稼働)と「Autodesk Raytrace」(リアルタイムレンダリング)から選択可能となった。日本のユーザーのリクエストも取り入れられており、構造解析に必要なパラメーターを構造部材ファミリに追加できるようになったり、背筋部材の丸め機能の向上などの改善が図られている。また、「Autodesk Revit」で提供するBIM機能のうち、3D詳細設計と図面作製、設計図書の作成機能に特化した「Autodesk Revit LT 2016」も合わせてリリースされる。
次に、プロジェクトマネジメントツール「Autodesk Navisworks 2016」では、Graphisoft ArchiCAD 17、18もファイルエクスポーターで対応可能となり、Rhino 3dm(バージョン5まで)とAdobe PDF(2Dのみ)の読み込みが可能となった。加えて、「Autodesk AutoCAD 2016」上でNavisworksモデルを参照できるため、新規設計時や干渉箇所の修正時に他のモデルを参考にしながらの作業が実現する。
意匠設計から構造・設備設計までをカバーするソリューションとなった「Autodesk Revit」だが、アメリカで開発されているということもあり、性能評価がアメリカ基準となっている部分がある。これに対し、同社は日本の基準に準ずるための取り組みを進めており、アドオンアプリケーションなどをリリースすることで対応していく予定だという。
○地図からモデルを自動作成 – プレビュー公開の機能も
都市開発向けの「Autodesk Infraworks 360」では、前リリース時にプレビュー搭載されていた、「Model Builder」機能が正式に搭載された。これは地図の任意の部分から3Dモデルを自動で作成する機能。モデルの精度はそこまで高くはないが、外部データを合成するなど、現況地形モデルのベースとすることが可能だ。…