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クラウドファンディングで村民募集?「年貢」が村の概念をひっくり返す

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クラウドファンディングで村民募集?「年貢」が村の概念をひっくり返す

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 クラウドファンディングで村民募集?「年貢」が村の概念をひっくり返す

 今、喜んで年貢を納めている村民がいる。そうした村民が1週間で約400人も増えているという。

 この“村民”は、『シェアビレッジ』という古民家再生プロジェクトの支援者だ。秋田県五城目町にある茅葺古民家を村に見立てて、その村づくりに関わっていくという。“年貢”の3,000円をクラウドファンディングで支援すると、それを年会費として村民になることができるのだ。

 ■ 「年貢納めた?」で目標額を約300%達成

 『シェアビレッジ』プロジェクトには、「ご支援よろしくお願いします!」というような雰囲気はない。「そろそろ年貢の納めどき!」、「年貢納めた?」といったフレーズに、「面白そう!」という自発的な参加が集まっているようだ。

 こうしたユニークさは他の面にも見ることができる。例えば『シェアビレッジ』の村民は支援金額に応じて4タイプに分類され、『ブロンソン(銅村民)』、『メイソン(名誉村民)』等のゴロのよい呼称が与えられるのだ。これら呼称は来村回数に応じて変化もするという。

クラウドファンディングで村民募集?「年貢」が村の概念をひっくり返す
 

 ■ 村とつながる様々なしかけ

 そして村民のために都市部で定期開催される飲み会は『寄合(YORIAI)』と呼ばれる。『年貢(NENGU)』を納めた村民は好きな時に自分の村を訪れて田舎体験や宿泊をすることができるが、頻繁に村を訪れるのが難しい場合もある。『寄合』では田舎好きの村民同士が都市にいながら仲良くなることができるのだ。

 村では季節ごとに様々なイベントを開催するそうだ。村民同士が仲良くなれば一緒に『里帰(SATOGAERI)』して、お花見や蛍観賞などのイベントに参加することができる。年に一度『一揆(IKKI)』というお祭りも開催される。

 ■ 100万人の村をつくりだす

 このような『シェアビレッジ』プロジェクトの全体を運営するのは、秋田県生まれの武田昌大氏。武田氏は全国の古民家を村に変えていき、100万人の村を作りたいという想いで次のように語っている。

 人が住まなくなった古民家はどんどん朽ち果て、集落はどんどんなくなっていきます。そうはさせん! 村民を集め、少しずつお金を集めれば古民家を守ることができる。村民同士が横につながり、地域にいくことで新しい村を作ることができる。それがシェアビレッジです。村があるから村民がいるのではなく、村民がいるから村ができるという逆転の発想です。さぁあなたも年貢の納め時ですっ! 今すぐ村民になろう!

 村民が増えるほど村も増え、いろいろな村に村民が訪れる。場所も人もつながるような未来を描いているという。もしあなたも自分の村や田舎を新たに持ちたいとしたら、みんなで村をつくってシェアする『シェアビレッジ』はいかがだろう。

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