コンサルティング会社のマージャーマーケットによると、２０１４年に中国から韓国への投資額は前年比４．７４倍の６億３１００万米ドル（約７６６億円）と急増した。両国はまもなく自由貿易協定（ＦＴＡ）に正式署名する見通しで、中国の対韓投資はさらに増えるとみられる。中国・財経網が１６日伝えた。
　報道によると、中国保険業の安邦が韓国生保会社、東洋生命を１０億ドルで買収したことにより、今年、中国からの対韓投資はすでに１４年の２倍の規模に近付いている。
　マージャーマーケットの研究員は、「中国からの対韓投資は１３年以降、規模が大幅に拡大し、質も上がった」と指摘。両国間のＦＴＡが今年、正式署名となる見通しであることから、中国からの投資はさらに拡大するとの見方を示した。
　これとは対照的に、中国から日本への投資は大幅に縮小している。２０１２年に両国関係が悪化したことで中国から日本への投資は前年比で９０％減少し、１３００万ドルに落ち込んだ。１３年には３９００万ドル、１４年には６７００万ドルと回復傾向にはあるものの、対韓投資との差は依然大きい。
　（編集翻訳　恩田有紀）