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新華社は16日付で、巨額の収賄などの疑いがかけられていた中国・中央軍事委員会の徐才厚前副主席が末期膀胱癌に伴う多臓器不全で死亡したと報じた。起訴のための手続きが進められていた。原告側の軍事検察院は、中華人民共和国刑事訴訟用第15条にもとづくとして、不起訴を決定した。徐容疑者は2007年から12年にかけて、中国軍における「制服組ナンバー2」だった。
徐才厚氏は1943年、満州国奉天省(現:中華人民共和国遼寧省)で生まれた。中国人民解放軍の指導部である中央軍事委員会委員に就任したのは1999年。04年には同委副主席になった。07年から12年にかけての中央軍事委員会主席は胡錦濤国家主席が兼任。副主席は習近平、郭伯雄、徐才厚氏の3人だった。
同じ副主席だが名簿の順が事実上の序列で、徐容疑者は軍内では序列4位、軍制服組では2位だった。収賄の疑いで2014年6月ごろには、身柄を拘束されていたとみられる。当局が「容疑が固まった」として、起訴の方針を明らかにしたのは同年10月27日だった。ただし、同年6月ごろにはすでに、癌を患っているとの見方が強まっていた。
なお、中国軍制服組前トップだった郭伯雄氏も3月3日までに、息子の郭正鋼少将と共に当局に拘束され、汚職問題で追及を受けているとの見方がある。息子の郭正鋼少将の取り調べについては当局も「調査中」と発表した。
中国版ツイッターの微博(ウェイボー)では、徐被告の死亡について「1万年も悪臭は残る」、「死んじまったよ」、「死んだのは楽をさせすぎだ」、「ざまをみろ」などと罵る声が多く寄せられた。中国国営・中国新聞社が運営するニュースサイトの中新網では徐容疑者の死を伝える記事がアクセス・ランキングのトップになるなど、中国でも大きな関心を集めた。(編集担当:如月隼人)(写真は徐容疑者の死に関連する記事とコメントが掲載された新浪微博のページのキャプチャー)
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