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歌舞伎俳優の中村獅童、女優の小西真奈美が28日、都内で行われた主演映画『振り子』の初日舞台あいさつに出席。お笑い芸人・鉄拳のパラパラ漫画を実写映画化した同作で夫婦役を演じ、獅童は「すごく思い入れのある作品」と作品に対する思いを語るなかで、二人そろって感極まり涙した。
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大勢の観客を前に最後のあいさつをしていた小西は、感情が込み上げ「こんなつもりじゃなかったのに…」と突然、涙。「たくさんの方に支えられて、きょうを迎えられることができました」と声を振り絞りながら「初めて見た獅童さんの表情を思い出しちゃって…」と涙を拭った。
そんな小西を隣に「ちょっと移っちゃった…」と瞳を潤ませた獅童。「色んな思いが詰まった作品。愛情たっぷりの作品が無事に初日を迎えられて、僕等の手を離れてどうなっていくのかなと考えると胸がいっぱいの思いです」と感慨深げ。舞台あいさつ後の写真撮影では二人とも涙をハンカチで拭ってから臨んでいた。
原作者の鉄拳は、主演を務めた獅童、小西の方を向き、「役にぴったり。この仕事を引き受けてくれてありがとうございました」と感謝。自身の原作映画が封切りとなり、「映画が始まった時に感極まって泣いてしまった」と照れながら明かした。
一組の夫婦の物語を描いた同作。舞台あいさつにはそのほか、石田卓也、清水富美加、藤田彩華、竹永典弘監督が出席した。同作に出演した板尾創路は「鉄拳のパラパラ漫画がすごすぎたけど、完全に抜きましたね。」と自信満々にいい、「もうパラパラ漫画はいらないんじゃないかな。ええ感じに映画化にもなったし、もう(パラパラ漫画は)やめてくれ」と振ると、鉄拳は「僕にはパラパラ漫画しかないので…」と切実な表情で抵抗した。
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続けて「次のパラパラ漫画も映画化できるように頑張ります!」と気炎を上げつつも「僕それでしかテレビできないので…」と徐々にトーンダウンした鉄拳。後輩の弱気な姿を見て板尾は「そんなこと言うなや」とツッコんでいた。
また、鉄拳は同作で銀幕デビューを飾ったことを告白。鑑賞後の観客を前にワンシーンだけ出演したことを明かすと、気づかなかったのか会場からは驚きの声が上がり、鉄拳も「自分のこともっとイケメンかと思ったら、ちょっとジジイでショックだった。普段もっとイケメンです」と弁明しつつ「初めての映画出演ですごい緊張しました」と回顧していた。
一組の夫婦の物語を描いた同作。舞台あいさつにはそのほか、石田卓也、清水富美加、藤田彩華、竹永典弘監督が出席した。