政治そのほか速
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「アメリカ・ロシア・イギリス・フランス・中国の核保有5大国が持っている核兵器だけで地球を50回破壊できる」とはよく言われる。
オバマ大統領は、2009年4月にプラハ演説で言及した「核兵器なき世界」の実現に向け、2016年に終える任期中の重要戦略の一環として、前進を目指す意思表示をあらゆるかたちで見せている。
一方でこれを「理想論」と切り捨てる保守派層も少なくなく、交渉には多難な前途が待ち受けているようだ。「抑止力としての核兵器」という発想がいまだ根深く残っているのだろう。
米ソ冷戦時代以降、この「抑止力」は、あくまで地球上にある国々あるいはテロ組織に向けられてきた。しかし、地球を50回も破壊できるまで増えすぎてしまった核兵器が対地球人への抑止力ではなく、宇宙人に向けての「防衛策」の意味合いをも持つならば、話がちょっと違ってくる。
どうせ昨日あたりに観たTSUTAYAでレンタルした『インデペンデンス・デイ』にでも触発されたんだろ、なんて笑わないでもらいたい。
地球外知的生命体に向け、宇宙空間にメッセージを送るのは是か非か──今年に入り、米国の高名な天文学者やSF作家、実業家らが両陣営に分かれて真剣な議論を展開しており、全米の関心を集めている、らしいのだ。
「是」派の意見は、
「メッセージを受け取って反応を返すことができるのは地球人より高度な文明を持つ宇宙人であり、交流によって知的な恩恵を得られる」
といったもので、地球外生命の発見を目的とする非営利団体『SETI研究所』(本部・米カリフォルニア州)のダグラス・バコッホ氏は、レーダーやレーザー技術を使って積極的にメッセージを宇宙へ送る必要性を強調している。
反する「非」派の意見は、
「こうした“宇宙人”は米SF映画『E.T.』(1982年)に登場する優しく紳士的な知的生命体などではなく、地球は瞬時に征服されてしまう」
といったもので、SF作家で天体物理学者でもあるデービッド・ブリン氏は、かつてヨーロッパ人が米大陸に渡り、虐殺や疫病をもたらした例を引き「地球にやってくるのは博愛主義の宇宙人に違いないなどという不確かな仮説に孫たちの将来を委ねることはできない」と訴えている。
はたして宇宙人は地球を“守り”に来るのか、“攻め”に来るのか、それとも友好を深めに来るのか?
私は、やはり「“攻め”に来る」、正確な表現をすれば「地球人の目には攻められているように映る」確率のほうが高いと思う。…