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フランスの国民議会で医師が末期の患者が死ぬまで眠らせることを許可する法案が採択され、安楽死の合法化へ一歩近づいた形となった。
本法案は致死注射を推奨するものではなく、安楽死や自殺幇助という表現こそ避けてはいるが、「死ぬまで深い、継続的な鎮静状態になる権利」を認めたものだ。これは患者からの要請に基づいて行われ、近いうちに死ぬ可能性がある状態の場合にのみ行使できる。
法案を推進したのは社会党で、国民議会の投票では436対34で可決された。立法化するには今後の元老院での採決を経なければならない。仮に採択されれば、患者本人が表明した場合、あるいはそれが不可能なときで事前にその旨の書面があった場合、フランスの医師にはその意思に従う義務が課される。
今月初め、フランスの下院である国民議会でマニュエル・ヴァルス首相は、「穏やかに、尊厳を持って、苦しむことなく死ぬ権利を認める改革」を支持する旨の演説を行った。
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同法案はフランス国内で議論を巻き起こしているもので、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教の著名な指導者らが”殺人禁止を維持”する必要性を訴える事態に発展している。また、同法案が偽装された安楽死であると主張する人からの反対や、安楽死支持者からの不十分であるとする批判にも晒されている。
医師たちの間でも賛否両論だ。いわゆる尊厳死には、病気あるいは飢えによって自然死するまでの患者への投薬が含まれる場合がある。ある医師によれば、この手法は積極的に患者の命を断つわけではなく、亡くなる前の数週間を鎮静状態におけることを意味し、安楽死よりも人道的であるそうだ。
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最後の時を選ぶ権利の法制化に関する議論は、昏睡状態にあるヴィンセント・ランバートさんの裁判を巡って昨年から再燃した。ランバートさんの妻は延命治療の停止を求めているが、彼の両親が反対しており、現在は欧州人権裁判所で係争中だ。
via:dailymail・原文翻訳:hiroching
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