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グラクソ・スミスクラインはこのほど、約400万人が罹患(りかん)しているとも言われている前立腺肥大症への正しい理解を広げるための「前立腺肥大症メディアセミナー」を都内で開催。見過ごされがちな病態と最新の治療法について説明が行われた。
○排尿に時間がかかったり、頻度が増えたりしたら要注意
「前立腺肥大症」とはその名の通り、前立腺が肥大してしまうことによって排尿にトラブルが起こってしまう病気のこと。この前立腺肥大症について、日本大学医学部 泌尿器科学系泌尿器科学分野の主任教授である高橋悟氏が、詳しい病態や治療について解説した。
前立腺は膀胱(ぼうこう)の直下に尿道を取り囲むようにして存在し、だいたいくるみと同じくらいの大きさの男性だけが持つ器官。精液の成分である前立腺液の分泌などを行い、前立腺が肥大してしまうと尿管が圧迫され排尿にトラブルが起こってしまうという。
主な症状としては、「排尿に時間がかかる」「排尿直後でも残尿感がある」「排尿後に尿漏れしてしまう」「排尿の頻度が多くなる」などが挙げられる。
○55歳以上の男性の5人に1人が罹患との推計も
高橋氏は、「簡単な目安として、排尿に30秒かかると排尿障害が疑われます。1分以上かかるようだと、ほぼ確実に排尿障害ですね。前立腺肥大症は『50歳代だと50%、80歳代では80%』と、年齢と同じ割合で増大が見られるとされています」と、多くの中高年男性が罹患(りかん)していると話す。
仮にこの推測に当てはめるとなると、55歳以上の男性の5人に1人、約400万人が前立腺肥大症と推測される。だが、実際に治療を受けているのはおおよそ140万人ほどしかいないという。
「高齢になると、『おしっこのトラブルは当たり前』と受け入れている人や『排尿のことを相談することが恥ずかしい』と我慢する人も多いです。だが、(それが原因で)旅行や観劇などを避けるようになるなど、QOL(生活の質)を著しく下げてしまいます」と、適切な治療が必要であると警鐘を鳴らす。
○はっきりとした原因は不明
前立腺がなぜ肥大してしまうのかについては、「加齢によるホルモンの変化」「男性ホルモンによる刺激」などの考えのもと、さまざまな研究が示されているが、はっきりとした因果関係はまだわかっていない。高血糖や脂質異常症、高血圧、肥満などの生活習慣病やメタボリック症候群と肥大の関係性も示されており、現在研究が進められている。…