政治そのほか速
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結婚式は、各地に伝わる風習が今なお根付いている儀式のひとつ。地域によっては式中に特有の食べ物が出てきたり、古来より伝わる伝統的な催しでお祝いしたりする風習があるそう。全国の結婚式場と取り引きがあるウエディングパークのネットワークを使って、“ご当地オモシロ結婚式”について全国の営業所にリサーチしてもらった。同社広報の瀬川由絵さんは語る。
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●具沢山のご馳走汁「こづゆ」(福島県・会津若松)
「福島県会津若松地方の結婚式では『こづゆ』と呼ばれる、海鮮のだしが効いた、具があふれんばかりに入っているお汁が振る舞われます。家庭によって具が様々なので特徴があって面白い」(瀬川さん、以下同)
会津藩のご馳走料理として生まれた「こづゆ」。現在も正月や冠婚葬祭などの特別な日には欠かせないもてなしの料理で、具の数は縁起のよい奇数が習わしなのだとか。
●腹“もち”よくて縁も長“もち”?「もち本膳」(岩手県・一関)
「一関地方では結婚式のような祝儀に振る舞われる『もち本膳』というものがあります。まさに『もち』のフルコースと呼べるほどの、様々なレパートリーのもち料理が出てきます」
一関では昔から米の生産が多く、もち料理とともに受け継がれてきたのが、お祝いの席でもちを食べる「もち食儀礼」。そこから武家社会の儀礼としてもちが入った料理を振る舞う「もち本膳」が生まれたそう。
●お客様への気遣いがあふれる「御鰭(おひれ)」(長崎県)
長崎の披露宴は「『御鰭』をどうぞ!」という司会者の言葉で始まり、最初に「お椀」をいただく。それが食べ終わると「おてもとをお納めください」という、「御鰭」という風習がある。
「一椀につき鯛を一匹使った証拠として、鯛の『尾鰭』を入れたことが『御鰭』(おひれ)の由来です。今は尾鰭の代わりに鯛の身を入れるのが一般的です」
御鰭にはお客様一人に魚一匹を使いました、という熱烈歓迎の気持ちがこめられている。
●歌でつなぐお祝いの輪「輪島まだら」(石川県・能登半島)
「輪島まだらは、結婚式や祭礼などめでたい宴席には必ず披露される祝いの歌で、波の音にも似た輪島まだらの歌い方は、一度聞いたらしばらく耳に残るほどです」
江戸時代から明治の初期にかけて、交易船が日本全国の情報や文化を輪島の地へ伝えた風習のひとつに「まだら節」があったといわれており、神や先祖への畏敬を込め、家族の安泰を願って歌い継がれてきたのだとか。…