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焦るほど逆効果。愛は奪うものではなく与えるものだった

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焦るほど逆効果。愛は奪うものではなく与えるものだった

 焦るほど逆効果。愛は奪うものではなく与えるものだった

 

 こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。

 これまでたくさんの女性たちから恋愛の悩みを聞いてきました。その中でも、少なくない数の女性が抱えている悩みのひとつに「毎回どんなに頑張っても、同じようなうまく行かない恋愛が続いてしまう」というものがあります。

 悪縁が続いてしまったり、なかなか結婚にまで至らず終わってしまったり、おひとりさまの期間が続いてしまったり。

 実は、こうしたうまく行かない時期ほど「頑張れば頑張るほど逆効果」ということが起こってしまいます。これは、その女性の心に不安や怖れといった「縁が遠のいてしまう原因」ができ上がっていて、頑張るほどそのネガティブな要素が助長されてしまうからなんですね。
 では、いったい、心の中ではどんなことが起きているのでしょうか。

●独りぼっちの時は「帰属欲求」が満たされていない

 ここで鍵となるのが、誰かと一緒にいて、居場所を作ってもらうことで安心できるという「帰属欲求」です。

 人は孤独でいるとき、物理的にも精神的にも「居場所」を探そうとする性質を持っています。これは、人間の本能的な行動なんですね。

 人は大勢の中に「所属」して初めて、自分が守られていると安心できたり、自分という個を認識することができます。本来、家族がこうした役割をするはずなのですが、愛情に乏しく、愛を知らない親の元で育てられると、この「所属している」という感覚になりづらいのは確かです。

 そういうとき、人は本能的に恋愛を求めます。

 これは「自分を温かく受け容れてくれること」や「自分を個として認識してくれる他者」を探すからなんですね。

 でも、実際には、こうした人を探してもなかなか見つけることはできません。なぜなら、人は自分が持っているものと同じ性質を持つ人と引きあうためです。自分が寂しさを感じて誰かを求めているのならば、同じように寂しいから自分を満たして欲しい、という人と引きあってしまうんですね。

 こうした出会いの場合、お互いに寂しさを慰め合おうとしているだけなので「相手を充分に満たす愛情」や、「受け容れてくれる感覚」がない場合があります。そして、居場所を求めて浮気を繰り返したり、誰か受け容れてくれる人を探して不倫をしたりと、つらい経験を繰り返すことになってしまうのです。

●愛は与えようとしたとき、与えられる

 こうしたつらい恋愛のパターンから抜け、本当にひとりぼっちから脱出するためには、自分が「誰かの居場所になる感覚」を持つこと、人から得たいと思うものは、まずは自分から与えるという姿勢になることが大切です。…

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