政治そのほか速
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同コラムでも再三お伝えしている、NetflixのCEOやTMZのプロデューサーらによる「テレビ消滅」発言。数年前からWEBに向いている米視聴者の目、オンライン・コンテンツ・プロバイダーの躍進を踏まえたうえでの発言なのだが、今年に入ってからのオンライン・コンテンツ業界を取り巻く動きは凄まじい。将来、米テレビ業界の歴史を振り返る際には、2015年が大きな変革年として語られる予感さえするのだ。
先日、今秋に日本上陸予定のNetflixの積極的なサプライズ・ディールの数々を紹介したが、各ライバル企業もまた、コンテンツ制作、独占配信契約などにおいて、しのぎを削っている。
Huluは最近、音楽業界の裏側を描き、Foxで大ヒット中のドラマ「Empire 成功の代償」の第1シーズンのビデオ・オンデマンド(VOD)配信契約を獲得。数年契約のもと、今後のエピソードも放送翌日にHulu Plusで配信されることとなる。このほかHuluは、CBSの“CSI”、FXの“Fargo”やギレルモ・デル・トロによるスリラー“The Strain”、J.J.エイブラムスがジェームズ・フランコを主役に立て、スティーヴン・キングの“11/22/63”をドラマ化するシリーズなど、注目作品の独占配信権を次々と獲得している。
昨年より、映像ビジネスの強化を公言しているYahoo!は先週、シットコム“Community”の第6シーズンを独占配信。もともとNBCのコンテンツとして2009年に放送開始となった同シリーズは、批評家からの評価も高く、カルト的な人気を誇ったものの、2014年にNBCが打ち切りを決定。コメディシリーズに強く興味を持っていたYahoo!のオリジナルシリーズとして生まれ変わった経緯がある。WEB規模ではなく、テレビ番組規模の予算をかけたシリーズを生み出すことに注力しているYahoo!では、まもなく、ラスベガスのNBAチームを描いたフィクション・コメディ“Sin City Saints”や、SFパロディ“Other Space”が配信スタートとなる。
こうしたなか、電子機器会社や通信会社も、コンテンツの独占配信を自社サービスの売りにするようになっている。Appleは先日、多くのヒットシリーズを抱えるHBOのオンライン・チャンネル「HBO Now」のApple TVを通した独占配信をスタート。今秋に、Apple TVやiPhone、iPadなどの自社商品で、ネットワーク局を含む25チャンネルを有料配信するプランがあると報じられた。…