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中国メディアの界面はこのほど、航空サービスに関する情報を提供する米国のフライトスタッツ社が世界の61カ所の大型空港を対象とした比較調査の結果を発表したことを紹介し、羽田空港の定時運航率が89.76%で調査対象となった空港のうち最高になったと報じた。
記事は、比較対象となった61の空港のうち、定時運航率が低かった空港はいずれも中国国内の空港だったと指摘し、「なかでも上海虹橋空港、上海浦東空港、杭州蕭山空港がそれぞれ37.17%、37.26%、37.74%でワースト3になった」と報じた。
続けて、上海机場(集団)有限公司の李?潤董事長がこのほど解放日報の取材に対し、世界の航空業界は定時運航率について統一された基準を制定しているが、中国民航局にも定時運航率についての独自の基準があると主張したことを紹介。さらに、中国の基準に基づけば中国国内の航空の定時運航率はフライトスタッツのデータほど低くはなく、データとしての数字的な差異は大きいと反論したことを紹介した。
さらに、華北空管局の関係者も李?潤董事長と同じ見解を示していると伝え、「中国の定時運航率は世界で使用されている定時運航率の算出方法と異なる」と述べたことを紹介。
世界で使用されている定時運航率は定時から15分以内に出発もしくは到着した便の割合を指すと指摘する一方、中国の場合は空港が大きく、滑走路が複雑な形状であることなどを考慮し、最長30分以内に出発もしくは到着することを定時運航率の基準としていると指摘したことを紹介した。
また記事は、華北空管局の関係者が「確かに中国の定時運航率は高くはないが、フライトスタッツによるデータは必ずしも事実に合致しているわけではなく、統計的には差異がある」と指摘したことを伝え、出発や到着という定義についても中国と世界の基準は違うとの見方を示したことを紹介した。(編集担当:村山健二)(写真は界面の26日付報道の画面キャプチャ)
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