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日本の老眼人口は7,000万人以上と言われます。この数にはシニアだけでなく、まだまだ働き盛りである40代・50代のビジネスパーソンも含まれます。
社内ではコンピュータースクリーン、社外ではスマホと、一日中目を酷使する現代人にとって、老眼は大きな問題です。老眼を自覚するようになると、手元が見えづらい不便さに加え、老眼に伴う目の疲れや疲れからくる意欲の低下に悩まされるようになり、LOQ(生活の質)に大きな影を落とします。
避けられないけれど、できるものなら始まりを遅らせたい“老眼”。そこで今回は、老眼になっても仕事も趣味も頑張りたい方々へ向けたお役立ち情報満載の『老眼やわらぎポータル』を参考に、老眼予防の決め手となる食べ物をご紹介します。
■日々生まれ変わる細胞
食事により体内に入った栄養は、それを必要とする爪や髪、臓器など、各器官の細胞をつくりなおしてくれます。目も例外ではなく、日々摂取する栄養によりつくりかえられています。
食のスペシャリストである日本食生活指導センターの野々村瑞穂先生によると、老眼予防に特にお薦めなのは、“ルテイン”と“アスタキサンチン”という栄養素です。
■アンチエイジング成分“ルテイン”
ホウレンソウやケール、ニンジン、トウモロコシ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜や、卵黄に含まれる色素(カロテノイド)の一種であるルテインは、
(1)その強い“抗酸化作用”で目の老化予防を期待でき、
(2)目の網膜や水晶体・黄斑部にも存在する目の健康を保つための重要な成分であり、
(3)目の老化現象である“白内障”や“加齢黄班変性”の発生リスクを抑えるというデータもあります。
100g中に含まれるルテインの量は、トップがケールの約21.90mg、次いでホウレンソウ約10.20mgとなっています。ルテインは脂溶性で、油といっしょに食べると吸収率がアップするので、オリーブオイルなどの植物性油で炒めたり、肉や魚と一緒に摂るのがお勧めです。
また、気軽に効率よくルテインを摂取するためにはサプリも良いそうです。特許製法で抽出された高純度ルテインを100%使用したものから、黒大豆種皮エキス、ブルーベリーエキス、DHAなどの有効成分を配合したものまで、様々なサプリがでまわっています。
■目の調節機能を改善する“アスタキサンチン”
水晶体の屈折力を状況に応じて調節している水晶体の周りの筋肉(毛様体筋)が衰えることにより、調整力が弱まり、その結果ピント調整が上手くいかなくなるのが老眼です。…