政治そのほか速
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身体の痛みは、心までむしばむものです。朝起きたら何だか痛みがあるとか、スポーツ中ケガをしたとか、予期しない激痛に襲われたとか、いろいろなケースがありますが、いずれにせよ、心の準備ができていない状態で痛みを感じるのは、怖いものです。
そこで、複数の専門家に話を聞いて、身体の痛みに心まで押しつぶされたり、びくびくしたりしないで済むように、うまく向き合う方法を教えてもらいました。今のところは健康な人も、心の準備のためにどうぞ。
笑いで痛みを忘れられる
痛みに注意が向かないよう気を紛らわせるのは、場合によっては痛みに耐える最善の方法となります。動揺や不安や絶望といった感情を、正反対の感情、つまりユーモアで置き換えてしまうのです。「ユーモア・セラピー」は実際に存在し、ユーモアと笑いの効果は研究でも証明されています。
英王立協会の機関誌『フィロソフィカル・トランザクションズ』に発表された論文によると、一連の小規模な実験によって、グループで面白いものを見て笑うことと、痛みにどこまで耐えられるかの限界値には、相関関係があるとわかったそうです。
この研究はまだ予備段階で、結論が出たとは言えそうにないのですが、研究チームはこの仮説の検証のために、条件を変えてさまざまな実験を行っています。研究を率いるRobin Dunbar氏は、米紙『New York Times』のインタビューに対し、「考えられる因果関係は、笑いが引き金となって、エンドルフィン(鎮痛作用がある神経伝達物質)の放出が起こるというものです」と説明しています。
理想を言えば、誰かと一緒の時や社交の場で笑うのが良いそうです。もっとも、統計的に見ても、人は誰かと一緒の時の方がよく笑うものです。動物行動学の専門誌『Ethology』に掲載された論文によると、人は1人でいる時よりも、誰かと一緒にいる時のほうが、30倍もよく笑っているのだとか。
理学療法士の米国家資格を持つJim Irvin氏に、専門家としての見解を聞いたところ、同じような意見でした。「確かに、笑いとユーモアは痛みをやわらげるのに役立ちます。それに、エンドルフィンもたくさん放出されます。さらに、患者の気をそらして、痛みを忘れさせる効果もあります」。
瞑想のテクニックも試す価値あり
「瞑想」や「リラクゼーション」などの言葉はうさん臭く聞こえるかもしれませんが、多くの患者がこうした方法で、ある程度の効果を得ています。…