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洋楽ファンでなくとも、米ロックバンド、ニルヴァーナの名前や曲を耳にしたことがある人は、結構多いのではないだろうか。1990年代初めにリリースしたアルバム「ネヴァーマインド」は、全世界で3000万枚を売り尽す大ヒットを記録。“グランジ・ロック” と呼ばれる音楽ムーブメントで世界中を席巻したニルヴァーナは、音楽史に革命を起こした異端バンドだ。
音楽界に多大な影響をもたらしたバンドのボーカルだったカート・コバーンは、カリスマ的な存在となるものの、27歳の若さでショットガンをくわえて自殺。そんな壮絶な死を遂げた彼の子供時代の家が売りに出されるも、買い手がつかずに値下げされたというのだが、どうやら値を吹っかけ過ぎたことが原因らしい。
・カート・コバーンの子供時代の家が値下げ!!
1969年に2歳だったカートが9歳まで住んだ家は、米ワシントン州アバディーンに所在している。その後、両親が離婚したことを機に、カートは母親と一緒に同じ家に舞い戻り、そこで思春期を過ごした。1年半前に、カートの母親が50万ドル(約6080万円)で売りに出していたが、40万ドル(約4900万円)に値下げした価格で再び市場に出されている。
物件を取り扱っているアバディーン・リアリティー社のウェブサイトに掲載された写真を見ると、家は屋根裏部屋がついた1.5階建て。所どころ壁に穴が開いていたりカーペットも使い古され、普通ならリーフォームが必要な状態だ。日本人の感覚からすれば広く見えるが、アメリカ郊外にある家としてはかなりこじんまりとしている。
・カートの落書きが残されている部屋
青春時代はロックにのめり込んで、ギターの練習に明け暮れていたというカート。アイアン・メイデンやレッド・ツェッペリンといったバンドに夢中になり、自分の部屋の壁にバンド名を落書きしたり、壁にパンチして穴を開けている。
筋金入りのニルヴァーナ・ファンなら購入を検討する人がいるかもしれないが、1923年に建てられた家の不動産価値は6万7000ドル(約810万円)しかないとのこと。いくらロック・レジェンドが育った家とはいえ、値を吹っかけ過ぎているのが売れない理由のようだ。
・ミュージアムにするアイディアもあった家
昨年、ニルヴァーナのファン二人が家を購入してミュージアムにしようと、資金調達サイト「GoFundMe」で、目標金額を70万ドル(約8500万円)に設定して寄付金を募った。…