政治そのほか速
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東日本大震災の津波で不通となったJR山田線宮古−釜石間(55.4キロ)の復旧工事の着工式が7日、岩手県宮古市であった。JR東日本は2016年度以降、工事が完了した区間から順次運転を再開し、18年度の全線復旧を目指すとの案で地元と調整中。その後は第三セクター「三陸鉄道(三鉄)」=宮古市=に完全に経営が引き継がれる。
復旧すれば、宮古駅以北が三鉄北リアス線と、釜石以南が同南リアス線と結ばれる。同県沿岸の鉄道がつながることで、利便性の向上や復興への弾みとなることが期待される。
ただ、同区間では計9.4キロ部分が津波の被害に遭い、その他の区間も4年間の放置で傷みが激しくなっている。三鉄移管後、自治体の財政支援がなければ赤字は必至で、自治体の負担や人口が減少する中での運賃収入維持、運賃アップなどが懸念される。
宮古駅の構内で午後1時半から開かれた着工式には、JR東の冨田哲郎社長や達増(たっそ)拓也知事ら約90人が出席。冨田社長は終了後の取材に「多くの観光客を呼び込み、移管後も三陸の復興や活性化に全力を挙げる」と誓った。
復旧を巡ってはJR東が赤字補填(ほてん)や運賃アップの緩和などに充てる「移管協力金」として30億円を提示し、今年2月に移管が合意された。今後、県などと配分先を決める。【安藤いく子、森健太郎】