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◇文科省の初調査 不正請求メール対応などに理解不足も
文部科学省は24日、小中学生のコンピューターを使った情報活用能力をみる初の調査結果を公表した。小中学生とも複数のウェブページの中から必要な情報を見つける力に課題があることが分かった。不正請求メールへの対応など情報モラルの理解不足もみられた。課題改善のため、文科省は4月中に授業事例集を作り、同省ホームページなどで公開する。
調査は2013年10月から昨年1月、国公私立の小学5年生と中学2年生を対象に、それぞれ116校、104校を抽出して実施した。抽出校の児童生徒にノートパソコンを与え、事前にマウスの操作方法などを教えてから調査した。
小学生では、一つの画面に表示されている記述の中から必要な情報を選ぶ問題の通過率(正答と準正答の割合)は62%と高かったが、複数のウェブページをたどりながら必要な情報を見つけ出す問題になると10%と低調。中学生でも、熱中症に関する複数のウェブページを閲覧して正しい記述を見つけ出す問題の通過率は44%にとどまった。
情報モラルの理解度をみるために、小学生では、あるブログの中から個人情報が特定される恐れがある記述を選び出す問題が出された。「学校名や出席番号」は7割が選べたものの「他人の写真の無断掲載」を選択できたのは4割。中学生では不正請求メールへの対応として5択で不適切なものを選ぶ問題だったが、このうち誤った対応を選べたのは「メールに返信する」50%▽「問い合わせ先に電話して抗議」39%▽「入金後に退会手続きをする」44%といずれも低かった。正しい対応は「保護者に相談」「消費生活センターに問い合わせ」だった。
中学教員への質問紙調査で、情報教育の授業について「情報収集」「情報のグラフ化」「プログラミング」など18項目の実施頻度を聞いたところ「月1回以上」はいずれも1割前後にとどまった。
同省は「あらかじめ整理された情報の中から正しいものを選ぶ問題は比較的できるが、自分で情報を見つけ出して整理する力に課題がある。他人の情報や不正メールの対処への理解度も低い」と分析している。【三木陽介】