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銀河系の中心には我々の太陽の何百万倍、何十億倍もの質量を持つ大質量ブラックホールが存在し、銀河系とはともに進化をとげてきた可能性がある。記録によれば、銀河と銀河が衝突合体し、より大きな銀河になっており、同時に中心部にあるブラックホールもまたより巨大化したという。
ブラックホールの周辺は強力な重力で空間がゆがみ、光でさえ出られないので直接その形を見ることができない。だが、重力によりガスが円盤状(この円盤を「降着円盤」という)に渦巻き、ガスどうしの摩擦により熱と強力なX線、ガンマー線を発生する。このようにして自ら光を発する大質量ブラックホールは「クエーサー」と呼ばれる銀河系のどの星よりも明るく輝く天体となるという。
【その他の画像は、コチラ→http://tocana.jp/2015/03/post_5954.html】
■衝突寸前の巨大ブラックホール発見!
1月、アメリカAstronomy誌が、Center for Data-Driven Discovery at Caltech(CDDD)のジョーゴフスキーたちは遠方のクエーサーからの不可思議な光の信号(光の強度の上下変動)について、2つの大質量ブラックホールが合体する最後の過程で発せられたものであると発表した。理論上は予言されていたのだが、これまで実際に観測されたことはなかった現象だ。
また「互いに近づき合体する巨大ブラックホールは、互いの距離が数十から数千光年離れているものしか今まで発見されていなかったが、それだけ離れていると衝突して合体するのに数百万年から数十億年もの時間がかかる。一方PG1302-102のブラックホールは数百分の一光年しか離れておらず、百万年以内に合体するとみられる」とNASAジェット推進研究所のダニエル・スターン氏も話している。
■衝突寸前のブラックホールは偶然発見された
ジョーゴフスキーたちは、最初からブラックホールの合体を発見するために観測を始めたわけではなかった。当初はクエーサーの変光から物理学上の新しい発見のカギをつかむために観測していたのだという。だが、観測結果からパターンを見つけ出す方法をグラハムが開発し、データをふるい分けしていたところ20個のクエーサーから周期的な光のシグナル(光の強弱)が出ていることが判明。ほとんどのクエーサーの光は、ブラックホールの周囲を周る物体の不規則な反射によって変化している。…