【モスクワ共同】ロシア国防省は５日、ロシアが昨年にウクライナから一方的に編入したクリミア半島などロシア周辺各地で計２千人以上を動員して軍事演習を開始したと発表した。４月１０日までで、グルジア国内で親ロシア派が一方的に独立を主張しているアブハジア自治共和国と南オセチアでも行われる。

　　欧州にあるロシアの飛び地カリーニングラード州でも５日、３月末までの演習を始めた。

　　ウクライナ紛争をめぐり、米国や欧州の一部諸国はウクライナへの武器供与を検討。北大西洋条約機構軍は４日、６隻の艦船が黒海で演習を始めており、ロシアにはこうした動きをけん制する狙いがあるとみられる。